電動ではない従来の自転車で通勤する社員も、1マイルあたり20ペンスを受け取れるという。ロンドンの中心部から約15マイルの位置に社屋を構えるGocycleは、15名の従業員を抱えている。
「都市部の渋滞により大気汚染が悪化し、人々の命を危険にさらしている」とGocycleの創業者でデザイナーのRichard Thorpeは述べた。かつて、自動車メーカーのマクラーレンのデザインエンジニアだったThorpeは、こう話している。
「Gocycleは電動バイクが健康でサステナブルな暮らしを人類にもたらすための、最適なツールであると信じている。当社は企業として今、何が出来るかを考えた結果、社員が通勤にこのツールを用いる場合、ダイレクトな報酬を与えることに決めた」
Thorpeは他の企業や組織に対しても、彼らの動きに追随するよう呼びかけている。また、政府に対しては電動バイクの購入に対し税控除を設けるよう要請している。
「電動バイクを通勤手段にする人にボーナスを払うことは、将来的なコミュニティのコストを削減するための投資だ」とThorpeは先日、オックスフォード大学で開催された、英国初のEバイクサミットの場で話した。
「私は英国政府に対しても、企業が社員の自転車通勤を奨励する行為を金銭的にサポートするよう求めていく。サイクリングは健康を増進し、生産性をあげ、ワークライフバランスの向上にもつながる」とThorpeは続けた。
2002年設立のGocycleの折りたたみ可能な軽量型、電動アシスト自転車のフラッグシップモデル「GX」は3499ポンド(約50万円)で販売されている。英国ではBromptonやHummingbirdらも、Gocycleの競合的位置づけの電動自転車を販売中だ。