NY伝説のシェフが語る時計収集への「偏愛」

ニューヨークと東京を拠点にシェフ活動を続けているマイケル・ロマーノ


彼が“IWCマニア”を自称するほどIWCに魅せられている理由は、NYのブティックではじめて腕時計を購入したときのサービスの良さに感動したからだという。

「買ったアイテムは、もともとバックルストラップだったんです。どことなく自分に合わない気がしながらお店を出たあと、やっぱり折りたためるタイプのストラップに替えたくなって戻ると、お店の方が快く迎えてくれて、親切な対応をしてくれたんです。

今でもNYのブティックに行くたびに自分は歓迎されている気がするし、日本の直営店に足を運んでみても、“お客様”という不特定の人を相手にしている感じはまったくなく、きちんと私という個人を見つめ、もてなそうとしてくれていると感じられます。

通うほどに、あるいはアイテムを買うたびに親密になっていく体験は、私たちがレストランにおいて頻繁に来てくださるお客様に対してロイヤルカスタマーとしてのケアをすることと似ている。サービスに対するIWCの価値観に、私は共感しているんです」

新しい時計を入手するたび、ますますビッグ・パイロットにのめり込む。そんなロマーノ氏が次に購入を検討しているのはビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー“スピットファイア”だ。

「新しい印象のグリーンの文字盤と、ケースのブロンズが醸し出す華やかさの組み合わせが上品。時計はその日に着る洋服のデザインや色合いに合わせて選ぶことが多いのですが、ブロンズ時計は、特別な行事やフォーマルな場に参加するときに身に着けたいですね」


マイケル・ロマーノ◎1953年生。NY「ユニオン・スクエア・カフェ」のエクゼブティブシェフと東京ミッドタウン内の「ユニオン・スクエア・トウキョウ」のパートナーシェフを兼務。2001年には、米国で最も権威があり米国料理界のアカデミー賞とも称される「ジェームズ・ベアード・アワード」にて「ニューヨーク・ベスト・シェフ・アワード」を受賞し、米国のレストラン業界を牽引する存在として、NYと東京を拠点に活躍を続けている。

文=吉田彩乃 写真=廣瀬順二

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