1位には、昨年から2年連続でセコイアキャピタル中国支社の設立メンバーの、ニール・シェン(Neil Shen)が選ばれた。シェンは中国企業に対する投資で、輝かしい実績を収めている。
彼の投資先には美団点評(Meituan-Dianping)や、格安Eコマースの拼多多(Pinduoduo)、動画アプリTikTokの運営元のバイトダンス、ドローンメーカーのDJI、EVメーカーのNIOなどがあげられる。
シェンはかつて旅行予約サイトの「Ctrip」を共同創業し同社のCFOを務めた後、JD.comやアリババに投資し、セコイアのグローバル部門を率いてきた。
過去にフォーブスのMidas listのトップに立った投資家としては、ウーバーやアマゾン、サン・マイクロシステムズへの投資を主導した、クライナー・パーキンスのジョン・ドーアや、グーグルやペイパル、ザッポスに投資したマイケル・モリッツ(セコイアキャピタルのチェアマン)、フェイスブックの初期投資家として巨額のリターンを得たBreyer CapitalのJim Breyerらがあげられる。
米国のシリコンバレーのVCのメッカ、サンドヒルロードの歴史は50年に及ぶが、中国でベンチャーキャピタルの出資が盛んになったのは、今から約20年前のことだ。
セコイアキャピタル・チャイナについていえるのは、同社が過剰な評価を得たスタートアップへの投資をうまく避けたことだ。その一例としてあげられるのが、自転車シェアのofoで、同社は22億ドルものVCの資金を燃やし尽くそうとしている。
セコイアキャピタルのシェンは、コンピューターサイエンスやエンジニアリングに高い知見を持ち、長年の経験と直感で中国企業への投資を成功に導いた。
中国のVC業界では、コアグループの周囲に巨大な資金が集中しつつある。セコイアキャピタル・チャイナは200億ドル規模のグローバルファンドを組成しようとしており、資金の多くは中国からもたらされる。
関係筋の間では今後、シェンがセコイアの米国本部を指揮することになるとの見方も浮上している。
本年度のMidas listで、投資家に高いリターンをもたらしたトップ企業10社のうち、6社が中国企業だった。アリババや美団点評、Toutiao(バイトダンス)、Pinduoduo、滴滴出行、JD.comらだ。
また、今年のMidas listには12人の女性投資家が選ばれたが、そのうち3人は中国企業に盛んな投資を行っている。Jenny LeeやKathy Xu、Nisa Leungたちだ。また、メアリー・ミーカーやAileen Leeも中国向けの目立った投資を行った。