アジアでエネルギー革命を起こす「30歳未満」の起業家たち

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マレーシアでビルの空調設備を効率化し、エネルギー効率を高めるソリューションを提供する企業が「iHandal」だ。同社を共同創業した27歳のAaron Patelは、高校の卒業間際の2009年に会社を立ち上げた。

iHandaのシステムは既に多くのマレーシア企業に利用されており、オーストラリアやドイツ、デンマーク、米国企業の現地工場でも活用されている。

インド本拠の「Gram Power」もエネルギー消費を効率化させるテクノロジーで、シェアを伸ばしている。29歳のYashraj Khaitanはカリフォルニア大学を卒業後、2010年に母国のインドで同社を設立し、スマートグリッド技術で電力の供給を効率化させている。

Gram Powerは電力消費をオンラインで監視できるスマートメーターを開発し、電気料金を抑えるソリューションを企業向けに提供する。同社は10社以上の大手企業をクライアントに持ち、格安ホテルチェーンの「OYO」や、サブウェイのインドの店舗でも利用されている。

「学生時代にインドの農村地帯を訪れた時、電力のインフラの不備が経済成長を妨げている現場を目撃した。都市部と地方との格差を、当社のソリューションで解消していきたい」と、Khaitanは起業した動機を述べた。

編集=上田裕資

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