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スナップチャット運営元のスナップは昨年夏、独自のゲームプラットフォームを立ち上げると宣言した。4月4日、同社は6タイトルのソーシャルゲームの配信開始をアナウンスした。

「ゲームはユーザー同士が交流を深める上で非常に有用なツールになる」とスナップの役員は記者発表で述べた。

Snap Gamesと呼ばれるプラットフォームは6作品のゲームを揃えて立ち上がった。そのうち1タイトルはスナップが買収した、オーストラリアのゲーム企業Prettygreatが開発した「Bitmoji Party」だ。Prettygreatは「Fruit Ninja」や「Jetpack Joyride」などの有名ゲームを送り出したクリエイターらが設立した企業。

Bitmoji Partyは友達を呼び寄せてミニゲームを楽しむパーティ形式のゲームとなっている。他のタイトルとしては、Spry Foxの単語ゲーム「Alphabear Hustle」やZeptoLabのレーシングゲーム「C.A.T.S.: Drift Race」、PikPokのゾンビゲーム「Zombie Rescue Squad」、さらにジンガのバトルロイヤルシューティングの「Tiny Royale」がある。

スナップはSnap Gamesのプラットフォームのオープン性を強調し、今後も外部のゲーム開発者を呼び込んでいくと述べた。ユーザーはゲーム内に友達を呼び寄せ、ボイスやテキストで会話ができる。

現時点でスナップはゲームのマネタイズを、昨年から議論を呼んでいる「スキップ不可能な6秒間の動画広告」で行うつもりだ。ユーザーが広告を視聴すると、ゲーム内で使えるポイントが貰える。今後はアプリ内課金の導入も検討するという。

スナップがゲーム市場に進出したことは興味深い。Newzooの調査では昨年のゲーム業界全体の売上は1350億ドル(約15兆円)だったが、その約半分の632億ドルがモバイルからだった。

ゲームを取り入れることでスナップチャットは、ユーザーの滞在時間を伸ばせるだろう。しかし、競争が激しいこの分野では、決定的な人気タイトルを投じない限り支持を伸ばすことは難しく、同社の赤字を補うことにはならない。

昨年の第4四半期決算で、スナップチャットのARPU(加入者1人当たりの平均売上高)は37%増の2.09ドルとなった。しかし、アクティブユーザー数は前四半期とほぼ変わらぬ1億8600万人だった。

2018年通期の売上高は前年比43%増の12億ドルだったが、同社は依然として黒字を生み出せていない。スナップの株価は現在11ドル台をつけ、年初の5.79ドルから上昇している。しかし、約2年前のIPO価格の27.09ドルを大きく下回っている。

編集=上田裕資

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