ビジネス

2019.04.07

次のテック系ハブに? ソルトレークシティーとボストンが急成長

ソルトレークシティー(photo.ua / Shutterstock.com)


ソルトレークシティーとボストン以外の都市は?

テック業界で人気が高まっている都市は、ボストンとソルトレークシティーだけではない。マカーシーによると、テキサス州オースティンやテネシー州ナッシュビルなどが「新たなテックハブ」として急成長し、クッシュマンも注目している。

「ますます多くの企業が人材を追うようになり、これまでテック系が盛んではなかった地域により多くのテックハブが出現している」とマカーシー。「この傾向が今後も継続することが見込まれている」

最新のデータを指標とすれば、テック業界は一握りの都市に限らず米国全体において、これからも商業不動産市場で大きな役割を果たし続けるだろう。

技術系企業は、昨年米国で契約された新たな商用リース全体のうち、4分の1以上を占めている。これはどの業界よりも多い数字だ。またテック企業は、他セクターの企業よりも1賃貸当たりの賃貸面積が大きく、平均で7万1000平方フィート(約6600平方メートル)以上だった。テック系以外のリースはその半分にぎりぎり届くほどだ。

マカーシーは「一つ明確なことがある。テック系は現在、米国のオフィス市場で有力なセクターだ。それが今後、早い時期に変化することを期待してはいけない」と語った。

翻訳・編集=出田静

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