エディター、ライター

TUDOR BLACK BAY FIFTY-EIGHT(photograph by Kazuya Aoki)

戦略コンサルティングと投資事業を行うドリームインキュベータのシニアマネジャーである半田勝彦さん。普段、カジュアルなスタイルが多いという経営者は、どのような腕時計をチョイスしているのだろうか?


ドアの向こうから現れた半田勝彦さんがタイドアップしたスーツスタイルだったので、カジュアルな腕時計はフィットしているのか、思わず左腕を注視してしまったのだが、結論から言えば何の違和感もなかった。

彼が愛用している腕時計はチューダー。このブランドは、1926年にロレックスの創立者であるハンス・ウイルスドルフにより、高い技術と信頼性を備え、先駆的な腕時計をつくりたいとの想いから誕生した。ただ、日本には正規に輸入されていなかった。そして、最後の大物として待望する声が高まっている中、昨年10月、ついに上陸したのである。

「もとはスティールブレスレットのモデルでしたが、私の服装はカジュアル寄りなのでファブリックストラップに付け替えました。黒を選んだところ、それがスーツスタイルでもいい感じにハマる。これにはビックリしました。だから、オンでもオフでもフルにこの腕時計を身につけています」

このフルに使えるというところが、仕事にはとても便利なのだという。半田さんは、投資した会社にプロデュースという形で経営参画することも多い。現在のメインの仕事は2015年に投資した電子チケット会社ボードウォークの経営である。ライブチケットの電子化における先駆者的な企業でもある。東京ドームを満員にするほどの大型アーティストのライブチケットを取り扱っている。

「経営者という立場上、会食がすごく多いのです。ボードウォークという会社はエンタメ業界なので、スーツを着ている人が少なくジャケットを羽織るくらいなのですが、他の業界の時はそうはいきません。さらにクライアントにプレゼンする時、社内の経営会議に出席する時もきちんとスーツを着ます」

目上の人間や株主などと会う時、派手な時計が悪目立ちしないよう半田さんは気をつけるという。

「このチューダーなら、TPOにあわせて替えなくても大丈夫。控えめな佇まいで程よくドレスダウンすることができ、どんな場面にも調和を与えてくれる。それでいて高品質で信頼性も備えるウォッチは時計好きとしても満足できるものです」

ボードウォークの経営も軌道に乗り、半田さんの視野には次なる投資先も見えているという。

それがどのような企業であれ、チューダーが万能だということがわかった現在、スタイルに関しては硬軟どちらでも対応できる。しばらくはこの腕時計と付き合っていくことになりそうである。

photograph by Kazuya Aoki | edit by Tsuzumi Aoyama

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