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ジェフ・ベゾスとマッケンジー夫妻(Getty Images)

米アマゾン・ドット・コムの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾスは4日、離婚に伴い同社株の約4%をマッケンジー夫人に譲渡することを明らかにした。夫妻は離婚の最終手続き中で、株式譲渡は7月上旬までに行われる見通し。

マッケンジーが受け取る株式の価値は、米東部時間の4日午後1時半時点の株価を基に計算すると350億ドル(約3兆9000億円)以上に相当。譲渡によりマッケンジーは世界3位の女性富豪となる。1位は化粧品大手ロレアルのフランソワーズ・ベタンクールメイエール、2位は小売大手ウォルマートのアリス・ウォルトンで、保有資産の推定額はそれぞれ529億ドル(約5兆9000億円)、450億ドル(約5兆円)。

マッケンジーはまた、男女を含めた世界長者番付で、ナイキ創業者のフィル・ナイトを抜いて26位に入る見込みだ。一方のジェフ・ベゾスは世界一の富豪の座にとどまる見通しで、4日午後の株価に基づいた資産総額は1100億ドル(約12兆3000億円)となる。2位はビル・ゲイツで、推定保有資産額は995億ドルだ。

離婚はまだ成立していないものの、この株式譲渡は世界史上最大の財産分与になるとみられる。過去に離婚した大富豪の例としては、スティーブ・ウィン(妻のエレーンに推定8億5000万ドルを譲渡)やビル・グロス(妻のスーザンに13億ドルを譲渡)がいる。

ジェフ・ベゾスはツイッターへの投稿で、「私たちが一緒に行ったすべての仕事で、マッケンジーの能力は全面に出ていた。彼女は類まれなパートナーであり、同志であり、母親だった」と述べた。

またマッケンジーもツイッターで「互いからの協力の下でジェフとの結婚解消手続を終えられたことに感謝している」と述べ、自身が持つ米紙ワシントン・ポストとブルー・オリジンの株式すべてと、夫婦が持つアマゾン株の75%、そして自身の株式の議決権をベゾスに譲渡すると表明した。

米証券取引委員会(SEC)に提出された株式譲渡関連文書によると、夫妻は4月4日に離婚を申請。離婚を正式に成立させる裁判所命令は7月上旬に出る見通しとなっている。文書によれば、マッケンジーが保有する株式の議決権は今後もジェフ・ベゾスが維持する。この権利は、マッケンジーが株式を公開市場で売却するか、特定の非営利組織に売却しない限り、ベゾスが保持し続ける。マッケンジーが株式を他者に譲渡した場合、相手はジェフ・ベゾスへの議決権付与に同意しなければいけない。

夫妻は25年にわたる結婚生活の末、今年1月に離婚を発表。その後、ベゾスと愛人関係にあったニュースキャスター、ローレン・サンチェスとの親密なメッセージのやり取りが大衆紙ナショナル・インクワイヤラーに暴露されるスキャンダルが起きた。ベゾスは公開書簡で、同紙の発行元アメリカン・メディア(AMI)から脅迫を受けたと主張。AMIはこれを否定している。

ベゾスはまた、自身のメッセージにアクセスした犯人を特定するため、コンサルトのギャビン・デベッカーらからなる調査チームを雇った。デベッカーは最終的に、サウジアラビア政府がベゾスの携帯電話にアクセスしたと結論。サウジ当局はこの疑惑を否定している。

翻訳・編集=遠藤宗生

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