フォーブス ジャパン編集部 エディター


しかし、家入と酒向の2人とも口を揃えて、「まだまだ出来ていないことも多く、結果には満足していない」と言う。よりスピーディーに意思決定を行い、より実行者に寄り添った支援をしていけるようにするため、事業を分社化したという。

融資型のクラウドファンディングを間もなく開始する予定なので、融資型クラウドファンディングと購入型クラウドファンディングを掛け合わせるような形で、NPO支援のようなこともできないかな、と思っています」(家入)

誰もが社会変革の担い手になれる舞台をつくる

GoodMorningの代表に就任した酒向は、これまでの事業運営で感じた課題をもとに、資金調達による“点”の支援ではなく、幅広い手法を用いた“面”の支援を提供していく予定だ。

「数多くのプロジェクトをサポートさせていただく中で、クラウドファンディングは1回資金調達をしたら終わってしまう点が課題だと思っていて。資金を調達することで大きく前進することもあるのですが、それは社会を変える人たちにとって最初の1歩にしか過ぎない。そこからどう社会にアプローチしていくのか。継続的に私たちがサポートすることで、もっとできることがある。“声を上げてから、社会を変えるまで”を一貫してサポートできる仕組みの構築を目指していきます」(酒向)



具体的には、2019年夏頃にクラウドファンディングの個別プロジェクトを「社会問題」の視点から紹介するメディアのローンチを予定している。

「クラウドファンディングの個別プロジェクトは1つひとつ、社会課題に対するアプローチなのですが、それがそもそも社会にとって、どういう課題なのか。社会にとって、どんな意味があるのか。個別のプロジェクトだけ見ていると全体像が見えてこないので、社会課題のの視点から支援者の人がプロジェクトを支持できるようにしたいです」(酒向)

そのほか、2020年に向けて1度の資金調達にとどまらず、SNSでのキャンペーンや政策化に向けたロビイング、製品を継続販売するためのECサービスの展開など、文化や制度、消費の面から社会を変えていく活動を一貫してサポートできる仕組みづくりなどを行っていく予定だという。

「プロジェクトの実行者だけでなく、支援者も“お金の支援”という形で社会変革を担っています。私たちは支援者のことを“社会変革の担い手”と呼び、2020年には累計支援者数を2倍にしたいと思います。誰もが社会変革の担い手になれる舞台をつくることをミッションに、社会の変革とその担い手を支え、社会の夜明けをつくっていきます」(酒向)

文=新國翔大 写真=小田駿一

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