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ポッカサッポロフード&ビバレッジの豆乳ヨーグルト「SOYBIO(以下ソイビオ)」

欧米ではライフスタイルとしてすっかり定着しているベジタリアンやヴィーガンに、健康志向のミレニアル世代。「動物性より植物性の食品」という食習慣を持つ消費者たちをターゲットとした食品開発に参入する企業が増えてきている。

その中でも注目を集めている植物性食品が、大豆製品。納豆や豆腐だけではなく、動物性食品に代わる「健康食」として、豆乳製品や大豆ミートの改良が進んでいる。

「ポッカレモン」のレモン飲料や「じっくりコトコト」などのカップスープ商品で知られるポッカサッポロフード&ビバレッジが、「豆乳ヨーグルト」カテゴリーで、4月に新商品を発売。事業拡大に伴い、営業利益3年分に値する53億円を投じて、豆乳ヨーグルトを生産する工場を群馬県伊勢崎市に建設した。

ポッカサッポロはこれまで、美容や健康に関心のある30〜40代の女性に向けて乳製品不使用の豆乳ヨーグルト「SOYBIO(ソイビオ)」のプレーン加糖とストロベリーの2タイプを発売してきた。どちらも1人向けですぐに食べれる「RTE食品(Ready To Eat)」であることを強みとしてきたが、今回新たに「プレーン無糖 400gカップ」がラインナップに加わる。

家族みんなで食べられる大きめサイズ、そして無糖なのでアレンジや料理にも幅を利かせられる。このタイミングでの新たなラインナップ展開には、どんな背景があるのだろうか。

「豆乳ヨーグルト市場」なぜ伸びる?

実はここ数年、植物性ミルク(豆乳とアーモンドミルク)の市場は伸び続けている。牛乳と比較すると豆乳の市場規模は10分の1ほどだが、豆乳ヨーグルト市場(ヨーグルト風デザート)は5年連続伸長の見込みだ。このように植物性食品の市場成長が見られるのには、いくつかの理由がある。

ベースにあるのは、前述の通り健康志向の消費者ニーズだ。できるだけ低脂肪のものやコレステロールが低いものを選びたいという傾向がある中で、植物性食品のニーズは高まっている。豆乳ヨーグルトの場合は、毎日の生活の中で気軽にイソフラボンや乳酸菌を一緒に摂取できる。

また、持続的な社会のために食べ物の面から環境負荷を減らしていこうという動きも出てきている。特に、これからの消費を担っていくミレニアル世代の間ではヴィーガンやフレキシタリアン(準菜食主義者)を実践する人も増加中。東京オリンピックと大阪万博、大きなイベントを2つ控えて外国人のさらなる訪日が見込まれる中、植物性食品のマーケットは広がっている。

文=長澤史佳

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