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 春節には現金の入った赤いポチ袋を親戚や友人にあげるのは、中国の古くからの伝統だ。この数世紀に渡る慣習に、デジタル時代ならではの新顔が現れた。中国の大手IT企業であるテンセントと アリババがこの伝統を、何億人ものデジタル決済利用へと繋がるムーブメントへと変えた。

 デジタル赤ポチ袋とは一体何だろうか? テンセントはまずメッセージアプリ「WeChat」でその機能を公開し、それが去年の春節で評判となった。ユーザーはニュースフィードやグループチャットでデジタル『赤ポチ袋』へのリンクを投稿できた。リンクをクリックするとクーポンを獲得し、オンラインショッピングなどのサービスに適用することができた。

 お祝いに現金を贈るという風習は、そういう慣習を持たない民族にとっては突拍子もないことかもしれない。しかし、中国でのこの戦略はアリババとテンセントに大儲けをさせた。春節入りの前日のみで「WeChat」は10憶を越える赤ポチ袋の取引を記録し、去年より200%の増加となった。

 人気テレビ番組では視聴者がこの現金ギフトを得ようと『格闘』し「WeChat」は各コマ120憶もの赤ポチ袋を放出した。

 「WeChat」の最初の赤ポチ袋プロモーション解禁後、ジャック・マーはそれを『パールハーバーアタック』だと言った。ライバルであるテンセントの成功に、ジャック・マーはウェイボーでアリババが運営する決済サービス、アリペイ特注の赤ポチ袋を投稿し、戦いを挑んだ。

 ジャック・マーは『誰がエイリアンみたい?』と問題を出し、『私』を回答した人たちには億万長者の彼から直接赤ポチ袋が与えられた。投稿後たった3分で99万元が取引されたということだ。春節を迎えるその週に、アリペイは合計6憶元にもなる4.3憶通もの赤ポチ袋を放出したのだ。

 アリババとテンセント間の赤ポチ袋戦争は、中国のモバイル決済市場における競争の激烈さを示している。勝負を制するのは中国の最大eコマース企業、アリババなのか、それとも大人気のメッセージツール「WeChat」なのか。

 アリババが運営するアリペイは、1.9憶人ものユーザーとともに良いスタートをきったが、テンセントの赤ポチ袋プロモーションの開拓により「WeChat」も急成長を遂げた。その競争は、2月上旬から「WeChat」がアリペイの赤ポチ袋をブロックするといった事態に発展した。
今後、アリババやテンセントが構築しようとしているのは、さらに大きな決済プラットフォームだ。モバイルを通じ、あらゆる買い物に利用できる決済システムの構築を両社は視野に入れている。億万長者であるアリババとテンセント、中国の2大巨頭の動きから目が離せない。

文=リァン・チェン (Forbes)/ 編集=上田裕資

 

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