従業員のストレスを減らす4つの戦略

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3. 睡眠を奨励する

私たちは誰しも、質の高い睡眠を必要としている。体は睡眠状態のときに細胞を修復し、健康な脳機能を支援するからだ。従業員が睡眠不足の状態を長く続けていると、大きな悪影響がもたらされる。睡眠不足の状態では、気分から体の反応速度まであらゆるものが影響を受ける。

世界睡眠学会(World Sleep Society)によると、定期的に睡眠障害を抱えている人の46%は欠勤したり、仕事でミスしたりしていると報告している。またストレスが睡眠に影響するのと同様、睡眠不足はストレスの大きな原因となり得る。睡眠を改善すれば、心配や不安を緩和することができる。

研究を基にした睡眠療法アプリ、スリーピオ(Sleepio)は個人に合わせた手法を採用している。ユーザーは同アプリを通して目標を設定し、睡眠をテストし、睡眠時間の改善プログラムを構築することができる。スリーピオのデータによると、同プログラムにより76%の人が健康的な睡眠を取れるようになった。リンクトインやボストン・メディカル・センター、ハートフォード・ファイナンシャル・サービシズ・グループなどの大企業は従業員にスリーピオを提供している。

4. 健康的なスナック

ストレスは体内のストレスホルモン水準を上げ、従業員の食生活にも影響を与えることがある。私たちはストレスホルモンにより、高脂質で高カロリーの食べ物を求めるようになり、最終的には体重増加につながる。ストレスを抱えているときや仕事で忙しいときなど、従業員は健康的な食事を取る時間がないと考えてしまうかもしれない。しかし、ファストフードや砂糖たっぷりの菓子を消費すれば、ストレスや不安はさらに増してしまう。

健康的な食事を取ることは、ストレスを感じているときに特に効果的な行動の一つだ。雇用主が職場用に健康的なスナックの詰め合わせを毎月定期購入すれば、従業員の空腹を満たしながら会社の士気を上げることができる。

職場でのストレス対処法にはさまざまなものがあり、多くの選択肢の中から企業文化に最も合う取り組みを選ぶのが最善だ。どのような戦略を採用するにしても、従業員のストレス管理は生産性や会社全体のパフォーマンスに影響する。

翻訳・編集=出田静

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