アジア太平洋地域の23カ国を対象とした今年のリストでは、10分野で合計300名が選ばれた。今年のスポーツ&エンタメ分野で大きくフィーチャーされたのは、日本の女子プロテニス選手の大坂なおみだ。
現在21歳の大坂はテニスの世界ランキングで、1位に立っている。コートの外では控えめなキャラクターで知られる彼女は、試合では非常にアグレッシブなプレイで世界のファンを魅了している。
2016年に世界の女子プロテニスを統括する団体、WTAの最優秀新人賞を獲得した大坂のプレイスタイルは、彼女の憧れだったセリーナ・ウィリアムズにも「脅威に感じる」といわれたほど。昨年の全米オープンでは、そのウィリアムズを打ち負かした。
大坂はハイチ人の父と日本人の母の間に日本で生まれ、米国で育った。彼女はグランドスラムシングルスで優勝した、初の日本人となった。
全米オープンに続き、全豪オープンで優勝を果たした大坂は今年1月、WTAの世界ランキングで1位の座についた。
今回のリストには大坂と並んで、日本の18歳の水泳選手の池江璃花子も選出された。池江は2016年のリオデジャネイロ五輪で決勝進出を果たし、2018年8月にジャカルタで開催のアジア大会では、日本選手史上最多の6冠に輝き、MVPに選ばれた。
2020年の東京五輪の競泳選手に選ばれた池江は、今年2月に白血病と診断され、現在も闘病中だ。彼女は病気に負けたくないという意志をツイッターに綴り、世界中のファンから応援のメッセージが寄せられた。
エンタメ部門にはそのほか、韓国の女性ポップグループBLACKPINKや、28歳の女優のキム・テリ、台湾の18歳のチェロ奏者のNanaなども選出された。
フォーブスアジアは今回のリスト作成にあたり、合計2000名を超える応募者らを、厳正な審査を通じて500名まで絞り込み、各界の専門家のジャッジにより300名を選出した。選考対象者は、1998年12月31日以降に生まれた者。
本年度の審査員を務めたのは、楽天の三木谷浩史会長兼社長、投資家のKai-Fu Lee(李開復)、仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポン(趙長鵬)CEO、インドの映画製作会社Eros InternationalのKishore Lulla会長などのメンバーら。そこに、自身も過去に30アンダー30に選ばれた、テニス選手の錦織圭も名を連ねている。