・自分の声を聞いてもらえる
ソーシャルメディアは素晴らしい存在だが、あなたの発信することが見逃されることは多い。米マーケティングサービス企業のコーズリー(Causely)によると、たとえフェイスブックページを立ち上げてフォロワーを獲得しても、投稿1件が目に入るフォロワーは全体の10%にすぎない。大きな発表やプロモーションに関する投稿が見逃されてしまうことは多いし、相手が投稿や電子メールを見てくれた場合でも即座に反応は得られない。
しかし、誰か直接と会っているときにはそうはならない。会議であろうとも、インタビューであろうとも、その場にいれば自分の発言を相手が聞いていることが分かる。相手の反応を見て、すぐにフォローアップができる。
・信頼が育つ
インターネット上での存在感を築き、専門家やインフルエンサーとしての自己像を構築することは、才能や経験にかかわらずほぼ誰にでもできることだ。そのため、人はネット上で見るものについては慎重に構えることが多い。顧客や協力者となり得る人に自分の見識や専門知識を共有できる段階になる前から、相手に対して自分に時間を割く価値があることを示さなければならない。
しかし、直接会うときはそうではない。ネットワーキング(人脈作り)のイベントや会議に参加するときは、あなたがその場に既に所属し、その意見は聞く価値があることが前提となるからだ。そのため、自分の話は聞く価値があるのだと相手を説得する必要はなく、自分の知識や専門性をすぐに共有することができる。
・姿勢を評価される
対面での関係性が長期的なビジネス関係構築に重要だと考えている人は95%に上るとの調査結果がある。直接会うためには労力が必要であり、対面での人脈作りが重要な理由もここにある。顧客の職場に向かったり、ランチを兼ねて会ったりするには、時間を作り移動手段を整えるなど、さまざまな作業が必要になる。
ライバルの中で、見込み客に会うために街の反対側まで移動した人があなただけだったとすれば、非常に良いスタートが切れる。こうした努力は認められ、相手のあなたに対する認識に良い影響を与える。