実は試しているだけ? 上司があなたのアイデアに反論する理由

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この状況に陥ったら、自分の意見を堅持し、そのアイデアが最も適切である理由を再度強調するのが最善だ。自分を疑う頭の中のささやき声は鎮め、曖昧な態度を取ったり、他の解決策を提示したり、対立を居心地悪く感じるからという理由で合意したりしないこと。

もちろん、言うのは簡単だが実行するのは難しい。自尊心の低さに苦しんでいる人は85%も存在し、女性の場合はその割合がさらに高まる傾向にある。

その場合は、ロールモデルを持つことで自信を持とう。あなたが知っている中で、全てをうまくこなしているように思える人はいるだろうか? その人について明確なイメージを頭の中で作り、なぜその人がそれほど自信に満ちているのかを考えよう。それはしゃべり方だろうか? それともトーンの使い方や自分を提示する方法だろうか? こうした点をインスピレーションとすること。

その人が会議に出席するとしたら、抵抗にどのように対処するだろうか? 反対意見に折れてしまうだろうか、それともこのアイデアがまさに正しい選択だということを示す多くの理由を提示するだろうか? 大事なミーティングの前に、ロールモデルの人であればどのように対処するかを考えて練習すれば、成功の可能性が高まるはずだ。

役員や上司は、あなたが自信を持つことを望んでいる。これこそ、役員や上司があなたに知ってほしくないと思っている秘密だ。

相手はあなたにアイデアを弁護してほしいと考え、あなたにその機会を与えているのだ。あなたが自分のアイデアを守り抜くところを見て初めて、相手はあなたに素晴らしいアイデアを持つことの責任を負う準備ができていることが分かる。

相手があなたの成功を願っていることを心に留めて会議に入り、それが絶対的な真実であるかのように振る舞おう。相手が、会議であなたの成功を望んでいるということを知るだけで効果があるはずだ。厳しいときでも、そのことを考えて自信を持とう。

自分を信じることで、あなたを信じるための空間を相手にも与えることができる。そのときこそ、相手は「イエス」と言うのだ。全ての人を説得できるとは限らないし、それができる人はいない。しかし他者を説得しなければならないときでも、自分が望むことをきちんと主張するすべを習得すれば、より多くの場面で成功できるようになる。

翻訳・編集=出田静

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