ビジネス

2019.04.03

健康機能でもアップルを脅かす中国ファーウェイの野望

(Photo by Robert Marquardt/Getty Images)

ファーウェイの新フラッグシップスマホ「P30 Pro」が、3月26日のイベントでついにベールを脱いだ。P30 Proに関し、筆者が特に注目したのはフィットネス愛好家向けのヘルス機能だ。

P30 Proは、ボート漕ぎ運動を行うローイングマシンや、トレッドミルなどのフィットネスマシンと連携することができる。最大5つのメーカーの器具と接続できるため、複数のメーカーの器具を利用しても、リアルタイムで進捗をフィードバックしてくれる。

ファーウェイのコンシュマービジネスグループCEOのリチャード・ユーは、距離や歩数、運動時間、消費カロリーなどのデータをフィットネスマシンからスマホにリアルタイムで同期し、ファーウェイの「ヘルス」アプリにそれらのデータを蓄積することができると説明した。

ファーウェイは、フィットネスマシンメーカー5社と協力し、「NFC」(近距離無線通信)接続を実現したようだ。この機能のメリットは、フィットネスマシンのそばにスマホを置くだけでアプリに運動データが蓄積されるため、これまでのようにスマートウォッチを装着し、取得したデータをスマホアプリと同期する手間が省けることだ。

筆者がイベントに先立って入手した情報によると、P30 Proには「HiGym」というアプリがプリインストールされており、トレッドミルの振動を計測して歩数データを記録してくれるという。

イベントでは、他にもスマートウォッチ「Huawei Watch GT」の2つの新モデル、「Watch GT Active」と「Watch GT」が発表された。前者はスポーティー、後者はラグジュアリーなデザインで、OSにはいずれも同社独自の「Light OS」が搭載されている。サイズは42mmと46mmの2種類で、ベゼルにはセラミック、ケースにはステンレスを採用している。

ディスプレイは、「Huawei Watch GT」が1.2インチ、390×290 HDのAMOLEDを、「Watch GT Active」が1.39インチ、454×454 AMOLEDを搭載している。また、両モデルとも3つの衛星測位システム(GPS、GLONASS、GALILEO)に対応している。

スポーツトラッキング機能は前モデルから変わっていないが、新たにトライアスロンモード対応のリアルタイムコーチング機能と睡眠トラッキング機能が加わった。これらの機能を実際に試したのち、改めてレポートを書きたい。

編集=上田裕資

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