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ドラクロワ作『民衆を導く自由の女神』と「黄色いベスト運動」

美術館の各フロアでは、古代から1848年までの歴史を追って作品を巡ることができるが、それと同時に、時には、現代に生きるわれわれが抱える問題への答えも発見できる。

メリッサーノ氏によれば、芸術が現代に蘇ろうとする力は絶大であり、古典美術は現代にも「声」を持ちうるのだ。


ルーブル美術館に展示されている「民衆を導く自由の女神」(Takashi Images / Shutterstock.com)

「ウジェーヌ・ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』は、疑問の余地なく、この美術館でもっともアイコニックな作品のひとつです。これは1830年7月の民衆暴動(フランス7月革命)を表現した作品です。愛国主義に突き動かされたこの大きな暴動は、パリ市街を怒りで満たしました。

この作品が伝える『改革への衝動』は、現代でも多くの人の興味をそそるテーマですね。今なら、『黄色いベスト運動(フランスで2018年11月から行われている政府への抗議活動)』が思い起こされます。

実は作品の中央で掲げられている大きな三色旗は、表現の自由のシンボルでもあるんです。そのこともあってこれは、時には手が加えられてパロディにされたりもしながら、新しい民衆運動の象徴として、21世紀の今でも、ソーシャルメディア上で頻繁に目にする作品です」

ルーヴル美術館は過去と歴史を現代に伝えながら、同時に、現代に起きることを予告し、現代のトレンドに光を当てる。21世紀のテクノロジー、ソーシャルメディアの力をも得て。

文=Giulio Zucchini 翻訳=大村紘代 編集=石井節子 写真=Forbes Italia提供

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