PEG Africaは西アフリカ諸国の電力へのアクセスを持たない家庭向けに、利用した分だけ料金を払うPAYG(pay-as-you-go)方式で、ソーラー発電キットを提供している。同社は2017年に1350万ドルを調達したほか、2016年にも2度の資金調達を実施していた。
PEGはガーナやコートジボワール、セネガルで事業を運営しており、今回の資金で西アフリカでの地盤を固めていく。同社は70カ所以上の拠点を通じ、6万世帯以上にサービスを提供中で、フルタイムの従業員は400人。コミッションベースで働くセールス担当は550人に及んでいる。
今回調達した2500万ドルのうち、2000万ドルはイギリス連邦開発公社(CDC)などからの借入金だ。既存の借入元のSunFunderやResponsAbilityからも、新たに借入を行った。
さらに500万ドルを、既存の出資元のEnergy Access VenturesやBlue Haven Initiative、Investisseur & Partenaires、Acumen Fundからのエクイティ投資で調達した。また、新規の出資元としてTotal Energy VenturesとRenewable Energy Performance Platform(REPP)が加わった。
PEGのCEOのHugh Whalanは声明で次のように述べた。「当社は西アフリカで初めてのPAYG型のソーラー電力提供事業者として、事業を拡大させてきた。PEGのソリューションは顧客らに、安価でクリーンなエネルギーを提供可能であり、収益をあげつつ人々の暮らしを改善することに成功した」
西アフリカ地域では1億5000万人以上の人々が、電気のない地域で暮らし、収入の約30%を低品質で汚染度の高い石油燃料やロウソク、バッテリー等に注いでいる。Total Energy VenturesのAdemidun Edosomwanは今後のPEGの成長に、自信を抱いている。
「PEGは西アフリカにおいて確固たる基盤を築いており、同社に対する投資は理にかなったものだ」とEdosomwanは述べた。