プラごみ削減のため「バナナの葉」を活用のタイのスーパー

Perfect Homes Chiang Mai - perfecthomes.co.th

プラスチック製のトレイの代わりにバナナの葉で商品を包むスーパーマーケットが登場した。

このサービスを導入したのはタイのチェンマイにあるスーパー「Rimping」だ。地元の不動産会社Perfect Homeが、バナナの葉で包まれた商品の写真をフェイスブックに投稿したところ、注目の的となった。

これまで製造されたプラスチック製品は90億トンにも上るが、リサイクルされたのはそのわずか9%だ。今後もプラスチック製品の増産は続くとの予測もあり、その利用をいかに削減するかに世界の注目が集まっている。

国連環境計画によると、ゴミ廃棄場や海などに捨てられるプラスチックは2050年までに120億トンにまで増える。その大半を占めるのが、たばこの吸い殻やペットボトル、スーパーの食品梱包材やレジ袋だ。

バナナの葉で野菜を梱包することは、プラスチック製品を削減するための素晴らしい方法だ。商品はバナナの葉に包まれ、竹で留められている。バナナの葉は大きくて分厚く、しなやかであるため、包装に適している。

ただし、バナナの葉を包装に用いる場合、コストも考慮に入れる必要がある。熱帯地方では必要な量にもよるが、無料でバナナの葉が手に入る。しかし、バナナの木があまりない地域では、プラスチック製品よりもコストが大幅にアップするだろう。その場合は地元で調達できるナチュラルな素材を利用するのもありだろう。

バナナの葉で食べ物を包むことは昔から行われてきた。メキシコや中南米には、バナナの葉に包んで蒸すタマーレという料理がある。ハワイでも豚の丸焼きを作る際にバナナの葉を使う。また、東南アジアではもち米を包むためにバナナの皮が使われている。

編集=上田裕資

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