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Forbes CAREER編集長


そこを管は、“逆転の発想”で解決する。

まずクラウドソーシング。多くの企業では「発注の上限」というルールが取り入れられているが、逆に「発注の下限」を設定したのだ。つまり、月にこの金額以上は使わなければいけないというルールである。

そしてリモートワーク。終電までデスクで働いていたメンバーたちにとって、会社にこないというのはシンプルに、「怖い」だろう。事実、今日からリモートOKという日も全員が定時にデスクにいたというのだ。

そこで管はハードとソフトの両面で改革を打った。まず、会社から“デスクの数を減らした”。これで全員が入れなくなる。次に業務連絡を変える。多くの企業がリモート申告制を導入していると思うが逆。「今日は会社に行きます」という、空気作りをした。
管「我々の仕事はSNSのコンサルでありプランニング。自由な発想を、最適解を出せるかが大事なのです。ただ、これまではやらなくてもいい業務も含めて、あらゆるタスクに溺れていて、適切なプランニングができていなかった。

自分たちがやらなくてもよい仕事はその筋のプロに任せる。我々がSNSのプロとしての仕事をする。その環境をまずは用意してあげたかったのです」

結果、管が預かる組織は急成長。2年で売上は5倍に、そして離職率も38%から0%になった。3年で売上10倍への礎は築かれ、同時に管は“尊敬を集める管理職、リーダー”として認められるようになったのだ。

カンボジア
カンボジアに2週間滞在。のべ30人と出会う。管「出会いの連続。生きている実感がすごい」

なぜ、日本の管理職は軽蔑されるのか

信頼される愛される管理職である管大輔。そんな彼に、率直に聞いて見た

なぜ、管理職はリーダーは信頼されないのかと。

管「現場の知識がない、ただ、管理職としての役割を演じたいから口を出しているのではないでしょうか。メンバーの方々は想像よりも賢いし、頭がいい。だから、わかっているのです、『あの人は管理職という役割に酔っている』と。

そして軽蔑されます。部下がやったことで問題が起こった時に、責任をとる気概もないでしょうから。

同じことを言うようですが、とにかく信頼することが大事です。信頼の気持ちを示すと、相手もその期待に応えようと頑張ります。それを支えればいい、応援すればいい、それだけなんじゃないかなって。

僕も野澤さんに信頼してもらい、事業部長を任せていただきました。信じてくれた、だから頑張らなければいけないと思って、とにかくがむしゃらに走ってきたんです。試行錯誤しました、たくさん失敗しました、後ろ指もさされたし、恥もかきました。でも彼のために頑張りたい、本当にそう思ったのです。

だから今、僕も信頼ということを一番大切にしています」

冒頭のエピソードを今一度、思い出して欲しい。彼は新卒にリモートを許した。他の企業ではできないことを彼は許した。なぜか?それは新卒の彼を信頼していたから。信頼する彼に向けられる視線の数を減らしたかった、だから自身もフルリモートはもちろん、アドレスホッパーとして日本と世界を飛び回りながら仕事をすることに決めたのだ。

最後にこんなことを聞いてみた。「ぶっちゃけ、家がなくて辛くないですか?」と。

正直、落ち着かない。そして宿を予約し忘れて困ることがある。あと、ハサミとかそういうものがない時に困る。まだ大丈夫だけど、体調が壊れたら怖いですね、と苦笑いをした。

ただ、出会いが多いんです。東京では会えない人、例えば東南アジアの青年とかとじっくり語る機会なんてない。たまらないですね、この刺激は。

人間っぽいところもありながら、常に前を向き歩みをやめない。

この男、部下からモテるわけだ。

文=後藤亮輔

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