国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」


実は以前、スズキのスイフトなどが「アーバンカー」部門のトップ3として残ったことがあるが、やはりアメリカには乗れる広報車がないので、選考委員が十分試乗できず十分な評価を得られなかった。



しかし今回は違う。太平洋を渡ったジムニーは注目と好評を集めた。「オフロードをガンガン走れる4輪駆動システムを高く評価します」と褒める選考委員は多かった。ただ数名はこう言った。「周りに大型SUVがいっぱい走るロサンゼルスの高速道路で、125km/hのスピードで小柄なジムニーに乗るのは、ちょっと怖いけどね」と。

とはいえ、選考委員の多くが乗れる候補車は、受賞する確率がグーンと上がると言うことだ。ただ、韓国車のライバルも強い。アメリカで人気のヒュンダイAH2と、キア・ソールはトップ3の地位からジムニーと戦う。デザイン賞では、また強烈なライバルのジャガーI-PACEと、ボルボXC40とバトルを繰り広げる。

はっきり言うと、僕はこの結果に驚いた。やはり、メルセデスベンツGクラスとジープからデザインの影響を受けたスタイリングは高く評価された。デザイン賞のトロフィをゲットしなくても、今業界で最もホットで最も格好いいとされているジャガーとボルボと、トップ3で並んだだけで、すでにウィンナーであると言えると思う。



ジムニーが部門賞の「アーバンカー賞」の優勝候補の1つだと言うことは無視できないけど、本賞である「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」は、今話題の電気SUVのジャガーI-PACEとアウディe-TRON、そしてボルボ最後のガソリン車であるS60/V60(つまり、これからボルボの全ライナップは電動化される)の3台の中から世界の王者が生まれる。4月17日の結果発表に注目しよう。

国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話
「ライオンのひと吠え」 過去記事はこちら>>

文=ピーター・ライオン

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