サムスンのNoteシリーズと、Galaxyシリーズの間には2つの大きな違いがある。端末のサイズと、機能性だ。NoteシリーズはGalaxyよりも大きな画面を特徴とし、タブレットとスマホの中間的位置づけのデバイスとして支持を獲得した。
Noteシリーズの本来の目的は、折りたたみ式というコンセプトとうまく合致する。画面を広げて利用可能な折りたたみ式デバイスは、テクノロジー的にさらに進化したファブレット端末を実現する。
ブルームバーグは3月上旬に、サムスンが年内に2つの新たな折りたたみ式端末のリリースに向けて動いていると伝えていた。サムスンは10年近くの間、この技術の開発を進めており、同社がGalaxy Foldに続く新製品を発売することは驚きではないだろう。
サムスンはスマホ業界においてテクノロジーの先駆者となるポジションをとっており、既存のデバイスと、わずかに異なる技術を搭載した複数の折りたたみ式端末を発表することは理にかなった動きだ。
報道によると、サムスンが新たにリリースする折りたたみ式デバイスは、クラムシェル型の構造で、ディスプレイを垂直方向に開閉するものになるという。筆者の考えでは、垂直方向の開閉構造を持つ端末は、閉じた状態でサイズを半分にすることが可能で、理想的な設計に思える。
コンパクトではあるが、広げた状態では従来よりも大画面で利用できるデバイスは、消費者の支持を集めるはずだ。
クラムシェル型のNoteは、既存の小型タブレットを好まないユーザーらも魅了することになるだろう。これまでのNoteシリーズをサイズの大きさで敬遠していた人も、小型サイズながら大画面が楽しめるデバイスであれば納得するはずだ。
折りたたみ式端末分野では、ファーウェイのMate XがサムスンのGalaxy Foldよりも高い評価を得ているが、折りたたみ式のNoteが市場に投入されれば、サムスンが再びこの分野での地位を挽回することも想定できる。