『日本でもプロゲーマーを職業に』──三代目ELLYが考える未来と光


──実際に世界レベルのプレーヤーと戦ってみて、プロとアマチュアのレベルの差をどのように感じましたか?

うまく言葉で言えないのですが…ゲーム内のあらゆる動きが違いますね。僕らはダンスのプロなので、ステップを一歩見ただけで巧拙がわかるのですが、プロゲーマーの方達も単に対峠した時相手の1つの動作で強い弱いを判断できると思います。

やられた瞬間も、悔しさより「すげえなぁ」という感じ。「次元が違う」とはこのことか、と思い知りましたね(笑)。たくさん練習してうまくなろうとは思うのですが、彼らには絶対に追いつけないと圧倒的な差を感じました。

また、大会に参加してみて、海外ではスターのような扱いを受けるプロゲーマーが、日本ではまだまだ認知されていないことに違和感を覚えました。「プロゲーマー」という職業は認知されつつも、日本ではまだまだ「オタク」みたいなイメージが色濃く残っていると思うんです。

YouTuber(ユーチューバー)が新しく出てきたように、これからはプロゲーマーが芸能人のように出てくる時代がやってくると思っていて。僕はSNSやYouTubeを通じて、「こんなかっこいいプロゲーマーがいるんだよ」ということを、自分のファンだけでも広げていきたいと感じるようになりました。

ゲームを通じて、新たなファン層に出会えました

──グループ活動や個人として多忙な毎日を過ごしていると思うのですが、いつゲームをしているのでしょうか?

家に帰って15分くらいゆっくりしたらパソコンをつけて始めています。昨日は夜10時くらいから朝4時くらいまでプレイしていました。みんながテレビやドラマを見る時間があるかと思いますが、その時間がゲームになっている感じです。

──徹夜するほどハマっているんですね…!2月3日には、YouTubeチャンネル上で自宅から「フォートナイト」の実況配信を行なっていました。生配信を始めたのはなぜでしょうか?

ダンスやラップ、俳優業など、自己表現の形があるのですが、もう一つやりたいのがゲーム実況だったんです。もともと、自分のパーソナルな部分をどこかで発信したいと思っていたので、あまり作り込まず、フランクな雰囲気で配信しようと思っていましたね。

──実際に配信してみて、どのような手応えを感じましたか?

率直に「うまい」と言ってもらえるのは嬉しかったし、三代目J SOUL BROTHERSのファンの子が「最近のリハーサルどうですか?」といった質問もしてくれて。インスタグラムストーリーズのライブ配信だとコメントが流れてしまう一方、ユーチューブでは比較的「濃い」コミュニケーションがとれるので、素敵だなと思いました。
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文=半蔵門太郎 写真=小田駿一

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