『日本でもプロゲーマーを職業に』──三代目ELLYが考える未来と光

ダンス&ヴォーカルグループ三代目J SOUL BROTHERSのパフォーマー・ELLY




また、ゲームによってこれまで触れ合うことのなかった方達にもリーチすることができたのは嬉しかったですね。先日、母から電話がかかってきたのですが、知り合いのお子さんが僕のユーチューブを見て「ELLYさんはゲームの師匠だ!」と呼ぶほど、僕のプレイに感動してくれたみたいで(笑)。これから配信をしていくなかで、どんなコミュニケーションが生まれていくのか、とても楽しみです。

──これまでELLYさんに出会う機会のなかった人々とも出会う機会が増えたんですね。

そうですね。そしてなにより、フォートナイトをやっている人たちが僕が「ガチ勢」であることを理解してくれたこともよかったなと思っています。僕が下手くそなのに「プロゲーマー凄いよ!」と言っていても、あんまり説得力ないじゃないですか(笑)。

僕自身、少しずつうまくなっていく過程で「プロの凄さ」を感じることも多くなってきました。これからは、より「プロの凄さ」を上手く伝えて、興味を持ってくれる人を増やしたいなと思っています。

起業して、会社や大会を立ち上げたい

──世界大会出場、ユーチューブでの配信…と、eスポーツで活動の裾野を広げているELLYさんですが、これからの今後の展望を教えてください。

究極的には、起業してみたいですね。LDHの100%子会社を立ち上げてみたいなと思っています。僕のセンサーでは日本や東京で取り上げられてない素晴らしいアーティスト、物、シーンがたくさん埋もれているので輝くように後押しをしたいと思っています。その中にゲームもあってフォートナイトの大会の主催やプロゲーマーのプロデュース。世間ではまだ十分に認められていないプロゲーマーの立場を確立する一助になれればいいですね。

──ゲームに対して「隠キャ」「オタク」といったイメージがまだまだある日本において、ELLYさんのようなアーティストがゲーマーについて発信することで、ファン層も拡大し、すごく可能性を感じるなと思いました。



僕らのような「ダンサー」も、かつては食べていけない職業だと言われていました。しかし、HIROさんをはじめとした先輩たちの努力のおかげで、ダンサーが職業になった。実際にお金を稼いで「ああいう風になりたい。ダンスでお金を稼ぎたい」と思ってもらえるようになったんです。

「ダンサー」を確立したHIROさんのように、「プロゲーマー」という新たな職業を確立する手助けをしたい。一人のファンとして、最前線で頑張っているプロゲーマーを認めてもらえる社会を目指していきたいと思っています。

文=半蔵門太郎 写真=小田駿一

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