金銭面で女性が犯す最大の過ち

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リスクに慣れる

女性は自信が欠けているため、リスクを回避しがちだ。

投資にリスクが伴うのは間違いないが、投資をしない方がさらに大きなリスクを伴う場合が多い。現金を抱えていることにはコストが生じるし、時間がたてば失われた収益は10万ドル(約1100万円)から100万ドル(約1億1000万円)以上にさえなりかねない。

ファイナンシャルプランニング企業フランシス・ファイナンシャルのステーシー・フランシス社長は、過剰に保守的な顧客にこの点を理解してもらうため、投資モデルを使ったシミュレーションを見せている。

「私たちは、今後35年間で顧客の貯蓄がどのように変化するかを、顧客の現在の出費を基にして示している。『こちらが今までの投資額で、こちらがあなたが安心だと感じるポートフォリオです。81歳になると貯蓄が底をつき、子どもと同居することになります』と話す」とフランシス。

これで納得しない人がいるとは考えにくいが、フランシスはそれに加えてよりバランスの取れたポートフォリオを使ったシナリオも見せている。この場合、95歳かそれ以上になっても子どもの家のソファで寝ることなく楽に生活できる見通しだ。

投資は複雑にしなくてよい

複雑な投資戦略は多く、女性は男性と同じようにこうした戦略を習得できる。しかし実際こうした複雑な投資を実践する必要はないし、複雑にすることで時間や金を無駄にしてしまう場合もある。

確定拠出年金(401k)に拠出している人は、すでに投資を行っている。これらはおそらく、簡単に投資を始められるよう設計された投資商品の集まりである投資信託やインデックスファンドだろう。口座にある預金全体を、目標日を決めた投資信託(一般的な確定拠出年金の投資先だ)に入れておけば、予定した退職時期が近づくと自動的にリスクが調整される。

個人退職年金など、その他の投資口座にある資金に関しても同じようなタイプのファンドを選択することができる。

最後に、社会的責任投資(SRI)を選び自分の価値観に合った投資を行えばやる気が出るかもしれない。SRIのインデックスファンドでは、タバコなど特定の業界を除外したり、特定の基準を満たす企業を含めたりすることができる。

また、他の女性に投資してもよいかもしれない。フランシスは「女性を支援する企業や、女性が最高経営責任者(CEO)を務める企業に投資する素晴らしい投資信託もある」と語る。

もちろん、こうした投資戦略は男性にも効果的だ。

翻訳・編集=出田静

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