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アップルとサムスンは今後の世界のスマホ市場でのシェア獲得に向けて、激しい戦いを繰り広げている。ここで重要になるのが、デバイスをより長い期間愛用してもらうために、端末の修理やサポートを充実させることだ。

しかし、iPhoneの売上は頭打ちの状態だ。サムスンは今年秋に新型タブレット端末のGalaxy Note10のリリースを控えているが、アップルはどのような対策に打って出るべきだろう。

アップルが2014年にApple Payをアナウンスした際に同社は、大手の銀行に加えマクドナルドやホールフーズ、マーシーズなどの小売り大手をその陣営に加えた。これにより、Apple Payは単にクールなテクノロジーとして存在感を打ち出すだけでなく、リアルな活用法を提示できた。

アップルが今やるべきなのは、eSIMカードの利便性をアピールすることだ。eSIMは従来のSIMカードをデジタル化した便利なソリューションだ。iPhone XSは物理的SIMカードスロットに加え、eSIMに対応しているが、サムスンのGalaxy S10はeSIMに非対応であり、新モデルのNote 10もeSIM非対応になる見通しだ。

eSIMの大きな利点は、SIMカードの入れ替えの手間を省いて、異なる通信キャリア間をスイッチできることだ。アップルはこのテクノロジーをサポートする各国のキャリアを開拓し、ユーザーの利便性向上に務めるべきだろう。

海外を旅する際に、通信キャリアの切り替えが簡単に行えるとしたら大きなメリットになる。世界の通信キャリア大手を説得するのは容易なことではないが、それが出来る企業があるとしたらアップルということになる。

サムスンに対するアップルの、もう一つの優位性が顔認証システムの精度だ。アップルの顔認証がサムスンよりも優れていることは、以前から報じられてきた。サムスンの顔認証はアップルに比べると精度が甘く、容易にハックされてしまう。

サムスンのGalaxy S10が、兄弟などの似た顔を持つ人でロック解除可能なことは、多くの動画で実証されてきた。同社は今秋発売のNote 10では、その精度を高めるに違いない。

アップルがサムスンを上回る精度の顔認証を、実現することも、大きな有効策といえるだろう。

もう一つ、アップルがサムスンに対する優位性を打ち出せるのが、修理オプションの枠を広げることだ。アップルもサムスンもこのところ、外部の修理業者によるリペアを公式に認める姿勢を見せている。

端末の利用者に、修理の自由度を認めることはスマホ業界のトレンドになりつつある。アップルにはこの流れを見据えて、公式のリペアキットやガイドブックを、適正な価格で提供する道もあるかもしれない。

一つの端末を長く利用可能にすることは、環境面への配慮としても有効な施策といえる。アップルはあらゆる消費トレンドを見据えつつ、PR上で有利な施策を打ち出していくべきだ。

編集=上田裕資

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