同僚からの頼みごと 「時間がない」と断れば信頼を失う理由

Madhourse / shutterstock


ソーシャルメディアで自分の私生活を共有している場合はなおさらだ。友人をパーティーに誘った際に「とても忙しい」という理由で断られたとしよう。その後、友人が外出し楽しんでいる様子をソーシャルメディアで見たら、あなたはどう感じるだろうか? 彼女があなたなしで楽しんでいることではなく、自分にうそをつき、他のことにより高い価値を置いていたことに怒りを感じるはずだ。

4. 言葉と行動を一致できない人だと思われる

リーダーは模範例を示さなければならない。いつも遅刻している人は、同僚が遅刻しても怒ることができない。言葉と行動を一致させる必要性は時間管理においても同じだ。

時間がないことを嘆いてばかりいるのに、他の人には時間を作ることを期待しているようではよくない。相手から信頼されにくくなるだけでなく、同僚はあなたを偽善者と考えるようになり、あなたに対して怒りを覚えるかもしれない。リーダーは高い基準を貫くことを求められる。時間管理さえできないようであれば、その他のことはなおさらできないと思われてしまう。

「時間がない」の代わりに言えること

全ての人を助け、頼まれたことを全て引き受けるのは不可能だ。「ノー」ということには大きな価値があり、断れなければ自分より他者の優先事項を常に優先してしまうこととなる。そうなればストレスがたまり、非生産的になるのは確実だ。

しかし、他者を支援しながらも自分の時間を守る方法はある。本当に忙しい場合には、「時間がない」という言葉は使わず正直に説明しよう。自分が仕事でとても忙しいこと、締め切りに向けてプロジェクトを仕上げているところであること、既に用事があることなどを相手に知らせ、代わりに助けられる日や時間を教えよう。

助けることができない、あるいは自分が適切な支援者ではない場合は、助けてあげられる人を提案しよう。すぐに推薦できなくても大丈夫だ。自分にはできないことをまずは伝え、助けてあげるスキルや時間がある人を数人後で連絡する。

最後に、感謝の心を持たない人を助けて時間を無駄にするのはやめよう。助けを求めてくるのに恩返しを全くしないチームメートよりも、恩返しをしてくれる人のために時間を作った方がよい。酷なことに思えるかもしれないが、そうすることでまともな精神状態を保つことができ、自分が時間と労力を費やしたことに感謝してくれる人と働くことができる。

チームメートからの信頼を構築・維持したい場合は「時間がない」という言い訳をやめること。自分のスケジュールを明確にし、代替策を提案しよう。たとえ自分があまり貢献できなかったと感じても、時間を5分費やすだけで、同僚との関係に大きな効果があるはずだ。

翻訳・編集=出田静

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事