しかし、新たなスキャンダルが発覚した一方で、ベゾスの資産額は先週1週間で、84億ドル近い上昇となった。1週間の上昇幅としては、昨年11月にアマゾンが記録的なサイバーマンデー売上を記録し、株価上昇を遂げて以降、最大のものになった。
アマゾンの株価は3月18日から21日にかけて、約7.9%の上昇となり、ベゾスの資産額は1453億ドル(約16兆円)まで膨らんだ。彼の資産額は、2月の初旬には1310億ドル(約14.4兆円)だった。現在55歳のベゾスは、アマゾンの発行株式の16%を保有している。
アマゾンはここ最近、新たな領域への進出を進めており、3月20日には同社初の自社のスキンケア製品の「Belei」シリーズの立ち上げを宣言した。12アイテムで構成されるBeleiシリーズは、40ドル程度で販売され、ビタミンC入りの保湿剤やチャコールのマスクなどを揃えている。
「アマゾンは今後、美容製品のコア市場で最大10%程度のシェアを獲得する可能性がある」と、投資銀行ジェフリーズのアナリストStephanie Wissinkは投資家向けのメモで述べている。
アマゾンのニューヨークにおける第2本社設立計画が頓挫した1ヶ月後に、同社のバージニア州北部での支社設立に向けた、助成策が地元自治体で承認された。この助成策は、アマゾンが2035年までに600万平方フィート(約56万平方メートル)のオフィスを建設した場合、2300万ドルの支援金が受けられるものだ。
アマゾンはバージニア州アーリントン郡の第2本社建設に、20億ドル以上を投資する計画で、今後の12年間で2万5000名以上の高収入な新規雇用を創出すると述べている。