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2019.03.25

「雪駄 x スニーカー」を生み出した高校の同級生コンビ

「goyemon(ごゑもん)」のメンバーである武内賢太(左)と大西藍(右)


高校の同級生とユニット結成。海外進出の問い合わせも

「unda-雲駄-」の開発者である創作ユニット「goyemon(ごゑもん)」は、ソフビ人形やファッション人形の企画から生産を担うスターの大西藍と、高校時代の同級生だった武内賢太が立ち上げた。「高校時代から、一緒に何かを生み出したいねと話していました」と大西。「unda -雲駄-」は、大学、社会人を経てようやく実現した二人の夢だったのだ。

「ものづくりに強みのあるMakuakeでなにかできないか考えた結果、もともと好きだったアナログな商品に最新技術を組み合わせて何かできないかと思って。僕自身、雪駄を日常的に使っており、いち使用者として『もっと柔らかいの欲しいな』と思っていたんです。そんな雪駄への想いをふんだんに詰め込んだのが『unda -雲駄-』でした」(大西)



構想からデザインに約1年を要し、生産へ。「MADE IN JAPAN」にこだわり、天板のカスリ糸は京都のメーカー、雪駄の製造は奈良のメーカーに依頼した。

しかし、はじめからすんなりと生産に移行できたわけではなかった。「なかには昔ながらの職人さんもいるので、『スニーカー』と聞いた瞬間、手間がかかるので難しいと言われました」と大西。それでも工数がかからないことを丁寧に伝え、生産へ踏み切った。現在では、プロジェクトが大成功したことに、一緒に喜んでいるそうだ。

プロジェクトの大成功に対し、武内は「60日のプロジェクトで、予定していた280足が即完売。予想外ばかりの毎日で、人生が変わった」と語る。

「今回のクラウドファンディングをきっかけに、海外版『HYPEBEAST』に紹介記事を掲載していただき、海外での販売のお問い合わせをいただいています。2020年には海外進出することも視野に入れつつ、少しずつ動きを広げていきたいですね。『伝統産業 × 最新テクノロジー』をテーマに、第2弾、第3弾とgoyemon(ごゑもん)でのプロジェクトを進めていきたいです」(大西)

goyemon(ごゑもん)のコンセプトは「違和感のない違和感」。 日本の伝統技術と現代の最新技術を融合させた商品を展開し「こんなものあったらいいな」を叶えていく二人の活躍に、今後も注視していきたい。

文=半蔵門太郎 写真=小田駿一

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