駅で「階段」を見たら思い出してほしい3つのポイント

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健康経営に携わる者として、自分自身、健康状態を保てるような生活を心がけています。そのためか、私にとっての当たり前の行動が、多くの人にとっては非常識であることもよくあります。

その最たるものであり、私が最もその魅力を知って欲しいと思っているのが「階段の利用」です。駅や大手百貨店などに行くと、多くの人は反射的にエスカレーターかエレベーターを使っていますが、それを見るたびに「もったいないなあ」という気持ちになります。

なぜならば、階段は、安い(ジムの会費がかからない、電力も削減)、早い(エスカレーターは安全のため歩行禁止が推奨されているため)、うまい(運動後は食事が美味しくなる)を叶える最高の設備だからです。

そう言われてもすぐには納得できないでしょうから、解説していきましょう。これで1人でも階段ファンが増えることを願って。

まず、階段の魅力をお伝えする前に、「なぜ、多くの人は階段を使わないのか?」について考えたいと思います。普段、エスカレーターを使用している人たちに聞いたところ、最も多かった回答は「階段を使うと疲れる」というものでした。

確かに自分の脚で昇り降りを行えば消費エネルギーは増えますし、心拍数も上がります。息切れすることあるでしょう。体調が悪い人、お年寄りがエスカレーターを使うのは当然です。私自身、極度に疲労している場合には、エスカレーターに乗ることもあります。でも、そんな時でもステップの上でのつい足踏みしています(笑)。


DeNAのオフィスでも階段の使用を訴求しています

ただ、階段を使うデメリットは、逆にメリットにもなります。メリットとして、まずあげられるのは小さな達成感でしょう。昇りきった時の達成感はわずかでも爽快です。心拍数が上がるので高揚感もあります。

日常生活でこれほど手軽に達成感が得られるものはなかなかありません。しかもこの達成感は階段の段数が多いほどに増えていきます。普段、ランニングやジム通いするなど体を動かす気持ち良さを知っている人には、是非試してもらいたいもののひとつです。

消費エネルギーに注目すれば、ダイエットにも向いています。ダイエットのために運動を始めたい、でも時間がないという人も、階段ならば移動方法を「置き換える」だけ。しかも、昇りなら股関節周りがストレッチされますので、さらにダイエット効果を狙えます。

ただ、やはり階段を前にすると、人は敬遠してしまいたくなりがちです。しかし、次のことについて考えてみてください。きっと階段を使いたくなるはずです。
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文=平井孝幸

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