駅で「階段」を見たら思い出してほしい3つのポイント

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1. マインドセット 
階段は疲れるものではなく、体を動かせるチャンス(運動不足解消!)

2. リテラシー 
筋肉の70%が集中する下半身を動かせば、カロリー消費にも効果的

3. スキル 
意識して取り組むほどに、上り下りが静かに、かつ歩き方も美しくなる

3のスキルについて補足すると、階段での体の使い方を、私は以下のように白帯、茶帯、黒帯の3段階にレベル分けしています。

白帯(初級):不安定な靴を履いている女性に多く、バランスを崩さないように、下の段に重心を残したまま、足だけを上の段に乗せようとします。すると下半身と上半身の動きに時間差が生じます。低いところから体を動かす労力も必要となり、膝や腰への負荷が大きくなりやすいです。



茶帯(中級):足の動きと体の動きが揃っていますが、勢いが過剰で、段に乗せる足に必要以上に負担がかかります。体の大きな男性が足音大きく昇っているときはこのケースが多いです。

黒帯(上級):足と体の動きが揃っていて、足音の着地時が柔らかく、音も静かです。黒帯の動き方の特徴は、昇る際に首がまっすぐで、頭の位置が高いこと。そして段に足がのったときに、膝が伸びているという点です。5、6歳児はたいていこのようになっているので、イメージが湧かない人はぜひ観察してみてください。

この3つの上り方をいつも心に留めていただきながら階段に対してみると、きっと楽しめるはずです。

ちなみに地下鉄半蔵門線の大手町駅には、想像を絶するとてつもなく長い階段があります。ここは私にとって絶好のアトラクションで、よく足裏への体重のかけ方を少しずつ変えたり、左足二段飛ばしたり、右足一段ずつなど、色々な上り方を楽しんでいます。

駅の階段は段数が多ければ多いほど利用者は少なくなるので、贅沢に使えます。ぜひお近くをご利用の方は、自分の階段力を試す意味でも、この長い階段を上ってみるといいかもしれません。

連載:ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ
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文=平井孝幸

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