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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

BMW X7

こんなデッカいグリルは見たことないでしょう。BBQが楽にできる大きさに違いない。そして、グリルがかつてなく巨大だということは、つまり、この新SUVはBMW最大のクロスオーバーだということだ。

「X7」と聞いてピンとくる人は少ないだろう。なぜなら、これはいわゆるモデルチェンジではなく、全く新しい車種だからだ。

言うまでもなく、アメリカ市場を狙っているこのジャイアントなX7は、外から見ても、中から見ても大きい。今回、この新車種の走りを確認するため、メインマーケットであるアメリカへ赴き、西部劇に出てきそうなテキサス州からアリゾナ州まで700km走ってきた。

X7が「7シリーズ」と「8er」からの高級感を受け継ぐことによって、これでBMWの3台フラッグシップ軍団ができたと言える。この高級SUVのセグメントを見ていくと、X7は、アウディQ7、メルセデスGLS、そしてレンジローバーなどの競合となる。

でも、正直なところ、「なんで今さらX7ですか」と僕は思い、ドイツ本社のマーケティング部員に聞いた。すると「私たちは常に市場とトレンドを見ていて、今がX7を出すべきタイミングだと思いました」との応えだった。

BMWは同社のSUVとして初の3列シートを採用。全長5151×全幅2000×全高1805mm、ホイールベース3105mmという今までにないサイズを持つ。大型のキドニーグリルの両サイドに薄型LEDヘッドライトを採用したフロントマスクは、はっきり言って豪快だ。内側がブルーに光るレーザーライトを採用したヘッドライトはオプションで、ハイビーム時に600mの照射距離を実現した。



BMWのことだから、シャシー作りに最大の努力を費やして、オフロードでもガンガン行ける最高の高級SUVになっているけど、正直なところ、そうやって使うユーザーはあまりいないと思う。

僕らはテキサス州からアリゾナ州まで700kmも走ったが、オフロードは少しも走らなかった。なぜこんな広大な平地でテストするのかと考えていたら、静粛性と乗り心地が業界トップで、それに何百キロ走っても疲れないことに気づいた。なるほど。

文=ピーター・ライオン

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