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億万長者の厳しい世界について執筆

Supanee Prajunthong / Shutterstock.com

イリノイ州に本拠を置く世界最大の菓子メーカー、モンデリーズ・インターナショナル(Mondelz International)はこのほど、健康食品分野への参入を表明した。

オレオやリッツ、ウィート・シンズ(Wheat Thins)やテイツ(Tate’s)といった菓子を販売し、年間売上高260億ドル(約2兆8800億円)を誇るコングロマリットである同社は3月7日、アップリフト・フード(Uplift Food)の少数株を取得したと発表した。

アップリフト・フードは、プレバイオティクス(オリゴ糖や食物繊維といった難消化性食品成分)や、プロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌など、腸内細菌に効果的な微生物菌体) を含んだパウダー状の食物繊維補助食品を販売するスタートアップだ。モンデリーズはこの投資を通じて、クッキーやクラッカー、キャンディなどといった自社製品に健康志向の機能を付加したいと考えている。

モンデリーズの最高成長責任者(CGO)ティム・コファー (Tim Cofer)はフォーブスに対し、「プレバイオティクスに対する消費者の興味と関心は高まりつつあるが、まだまだこれからだ。菓子業界では萌芽期と言える」と述べた。「腸内健康分野は爆発的に成長しそうだ。ポイントは、確実に効能があるだけでなく、食べておいしい製品を作ることだろう」

2018年創業のアップリフト・フードは、ストレスの対処とウェルビーイング(心身の健康と幸福)の維持にプレバイオティクスをうまく取り入れる方法を長年研究してきたオーストラリア人栄養士カラ・ランダウ (Kara Landau)によって起業された。

ランダウによると、プロバイオティクスが善玉菌を増殖できる腸内環境を効果的に作り出すためには、プレバイオティクスが必要なのだという。偏った食生活やストレスは、腸内環境に悪影響を及ぼし、体内における炎症を増加させかねない。それが特に重要であるのは、「幸せホルモン」と呼ばれる セロトニンの90%は腸内で生成されるからだ。プレバイオティクスならびにプロバイオティクスを取り入れるなどして、体内の炎症に効く食生活へと変えると、うつ病患者の症状緩和に役立つことが、最近の研究で示されている。

32歳のランダウは、「人々がこれ以上ないほど健康的な生活を送れるようになることが究極の目標だ」と話す。「気分改善のための市販サプリメントの大半には、プロバイオティクスしか含まれていない。そして、プレバイオティクスの大半は、消化を助ける製品にしか含まれていない。私たちはこうした栄養を組み合わせたいと考えている」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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