若き日のいじめが原動力。越境リーダーを育てる「第二の母」になる!

グローバル・シチズンズ・イニシアチブ代表 桑名由美


──最後に、「子育て」のフィロソフィーや習慣があれば教えてください。

いつも伝えているのは、「家族が一番」だということ。

家族は何があっても、楽しいときも辛い時もいつも一緒にいて、その絆はかけがえのないものだと伝えています。思いやりと責任感のある、人間として恥ずかしくない人に育ってほしいですね。

また、桑名家独自のルールということで言うと、アメリカの現地校の他に、週末には日本語の補習校に行ってもらいました。勉強が大変でプライベートの時間がなくなるので行かない、という選択肢を取る方も多いのですが、日本とアメリカの文化を両方知った上で社会に出てもらうことは、桑名家としては重要なことなので、そこは譲れませんでした。

進路に関しては、彼らのプライベートスペースと考えて、任せています。私と夫はハーバードビジネススクールを卒業していて、親がその大学の卒業生だと受験も有利になるというメリットもあるのですが、「一人ひとり個性が違うのだから、自分に合った大学を自分で選んで行きなさい」と伝えたら、願書も一切見せてくれませんでした(笑)。でもそれでいいと思っています。


桑名由美◎グローバル・シチズンズ・イニチアチブ創設者。ペンシルバニア大学ウォートンスクールとハーバードビジネススクール卒業後、シティバンク、モルガンスタンレーなど25年に渡り金融界でキャリアを積んだ後、2011年にGCI創設。約6年のアメリカでの経験を元に、2019年からは日本でも活動を開始。8月2日には六本木アカデミーヒルズでグローバルフォーラム「IGNITE! Japan」を開催、ハーバードビジネススクールのリンダ・ヒル教授や名門校Phillips Exeter Academyのイーマ・ペイジ先生も来日する。

構成=小野瀬わかな イラスト=Kyle Hilton

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