ミレニアル世代を採用・維持する3つの方法

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1. 理解を深める

相手を理解せずに関係を構築することはできない。タフによると、リーダーはこの世代と強固な関係を構築するために、2つのことを理解しなければならない。

「リーダーはまず、ミレニアル世代は2つの年代に分かれることを理解しなければならない。年上のミレニアルは1980年代に生まれ、テクノロジーを利用できるようになったのは高校以降だった。2008年に大不況が始まったとき、この世代の多くは高校か大学を卒業し、一部は社会人になっていた。不況のあおりを直に受けて失職したり仕事が見つからなかったりした経験から、この世代は企業を信頼しなくなった」

「若い方の世代は、早いうちからテクノロジーに触れ、大不況時はまだ小学生だった。高校や大学を卒業する頃になると経済は回復していたが、親の世代が数十年勤めた会社から解雇されるのを目の当たりにしたせいで、正しいかどうかは別として、会社への忠誠心は一方通行だと考えるようになった」

「次に、リーダーはミレニアル世代の労働者の置かれた現状を理解しなければならない。この世代は現在20~30代だ。多くは一人暮らしを始め、交際や結婚を経験し、子どもを持っているか、子どもを持とうとしてもできないような状況にいる。この世代は大きな債務を抱えている。給料を学生ローンと見比べて、金銭面の余裕が出るまで人生を楽しむことを我慢してはいられないと気づき、今に生きがいと楽しみを求めている」

ミレニアル世代の背景と現在の生活状況を理解すれば、今よりはるかに強固な関係を築けるようになる。

2. ソーシャルメディアでつながる

リーダーシップに関する過去のアドバイスでは、仕事と私生活は分けるべきだと言われてきたが、その境界線は現在曖昧になりつつある。

タフは「一般的なルールは、気味の悪い人だと思われることなく相手とつながること」と説明。ミレニアル世代の従業員について理解を深め関係を構築するのには、ソーシャルメディアが適していると強調した。

「私は、従業員が週末に飼い始めた子犬について投稿したら、職場でそのことについて質問する。そうすれば意義のあるつながりが構築できる。相手の生活に心から関心を持つことには大きなメリットがある。ソーシャルメディアのプロフィールからは、多くのことが分かる」

ミレニアル世代の部下は上司である自分とフェイスブックでつながることを変に思うと感じたら、それはあなたが相手との関係を強化すべきであることを示す証拠だと、タフは指摘している。
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編集=遠藤宗生

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