北米で話題の食事法「ミールプレップ」、日本でも新ダイエットとして定着するか?

Hero Images /Getty Images

1日3食、食材のNGなし、極端に量を減らさなくていい。油で炒めたステーキやカリッカリのベーコンも、バナナたっぷりのケーキだって食べてOK。なのに、体調が良くなり、ダイエットはもちろん体のリメイクにもいいと、今、北米を中心に話題となっている食事法が「Meal Prep(ミールプレップ)」。

SNSでは「WEIGHT LOSS MEAL PREP」「Simple Meal Prep」「How To Meal Prep」といったタイトルで、さまざまなレシピやアドバイスなどがアップされ、“確実に体重が落とせる”、“人生変わった”など、かなり強めの成功アピールが寄せられている。

そもそも「Meal Prep(ミールプレップ)」とは? 

Meal Prepare(Preparation)の略で、直訳すれば「準備食」。タンパク質、野菜、炭水化物、3種の料理を一度に大量に作り、それぞれ1食分ずつ容器に分配。10〜20食分作ったら冷凍庫で保存し、食べるときに1食ずつ解凍して食べていく、というもの。つまり、自家製・冷凍弁当のこと。たったそれだけ? 本当に痩せられるの?

時間を効率的に使うことを重要視する現代人にとって「ミールプレップ」は「作り置き」のステップアップ版だと語るのは、管理栄養士の磯村優貴恵氏。

「なぜなら食材の知識や栄養の知識、さらには衛生面での知識がないとミールプレップと健康的な体は結びつかないからです。

お弁当スタイルで食材を詰めていく場合はその中でどう栄養バランスを整えるかが重要です。容器の半分はごはんなどの主食を詰め、残りの面積の半分を肉や魚といったたんぱく源(メインのおかず)、もう半分を野菜のおかずにすると栄養バランスは整いやすくなります。

さらに、ごはんは白米からもち麦や雑穀入りにすると食物繊維やビタミン・ミネラルもプラスされますし、たんぱく源の肉は脂肪分の少ない部位にする、野菜と合わせた煮物などにするといった工夫でよりヘルシーになるでしょう」。
次ページ > 日本でも定着するか?

文=石澤理香子

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事