ビジネス

2019.03.22

年商8万円だった起業から学んだこと 本気で失敗すればチャンスはつかめる


その結果、あと2週間の間に2500万円現金を集めなければ資金ショートするという経験をしました。経営改善計画も行い、大事な社員に辞めてもらわなければならないという、経営者としてあるまじきこともしました。資金調達の大切さと人の大切さを学びました。

全力を尽くして挑戦し、失敗することを繰り返していたからこそ、私はとても大事なことに気がついたのです。それは「全力で取り組んで失敗をしたときにだけ、今の自分に必要なのに足りないものや大切なもの(大切にすべきこと)が見える」ということです。、これこそ私にとって大きな財産であると今もつくづく感じています。

これは私にだけ言えることではなく、実は、成功している起業家は致命的な失敗をし、そこから復活して成功しているケースが非常に多いのです。

最近では、ナイキ創業者フィル・ナイトの自伝『SHOE DOG』に起業家ならではの多くの失敗が描かれています。

フィル・ナイトはアシックスの前身であるオニツカのシューズのアメリカ販売権をだまし射ちのような形で失い、倒産寸前まで追い込まれてしまいます。しかしその結果、自社でシューズを作ろうということでナイキを作ることになりました。つまり、失敗があったからこそシューズのグローバルブランドが生まれたのです。

靴に情熱をかけるフィル・ナイトの生きざまも感銘を受けましたが、それよりも、彼が数々の失敗を経験するものの、それ以上の情熱と行動によって失敗を繰り返すごとに大きくなっていく様に、多くの人が共感したのではないでしょうか。

最高の起業家スティーブ・ジョブズも自分の作った会社を自分が雇った人間に追い出されるという大失敗をしましたが、そこから立ち上がった時、それまで以上の成功を成し遂げています。スティーブ・ジョブズでも失敗をしてから成功しているのです。だから失敗は罪ではないのです。

こうした偉大なる失敗の先人からも次のことが言えます。

挑戦しない限り成功は得られません。挑戦する限り失敗は必須です。

失敗は悪ではなく、成功するための必須事項なのです。

しかし、漠然と失敗していてはいつまでたっても学びにはなりません。

全力で挑戦し本気で失敗して心身ともにダメージを受けてこそ、先ほど皆さんにお伝えしたように今の自分に足りないもの、本当に大切なものが見えて、それが次の挑戦に活きてくるのです。

挑戦しないことが人生の失敗であるというぐらいに考えて、まずは失敗を恐れず挑戦する。行動することが大事なのです。

失敗は、特別な人だけのものではない

もちろん、失敗したからチャンスをすぐに掴めるか、というとそんなに簡単ではありませんし、失敗してもチャンスを掴むどころかダメージばかりを受けてしまうということが多々あるのも事実です。

しかし、失敗したからこそ学べることがあるのも事実ですし、失敗した人が、全然ポジティブになれなくて、それでも試行錯誤しながら何かを乗り越えた時に、その姿に周りは心を動かされるということも事実なのです。そして人は心が動いたときに何かを与えたくなるものなのです。

おそらくは「この人とはウマが合う」「この人の価値観は自分とよく似ている」「この人と仕事しやすい」といった感覚的な理由が依頼時にかなり影響を与えているはずです。人間はどれだけ理論的に考えていても、「こころ」で動く生き物だからです。

つまり失敗を重ねても諦めずに全力に取り組み続けることで、その姿をみた人々があなたの人柄、考え方や哲学、価値観、に賛同し、あなたにチャンスを与えてくれるのです。

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