サービス内容もさることながら、投資家はクロスシェアのメンバーの若さを評価している。代表の荒木を筆頭に、サービスのほとんどは慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)に通う10代の学生たちが開発している。
Newzooが2018年に行った調査では、eスポーツを最も認知しているのは10代の男性(78%)で、彼らの約半数が「人がゲームをしているのを見ることが好き」と回答。メインターゲットである10代の若者に近い感性をもつクロスシェアは、ターゲット層に近い感性でサービス開発に臨んでいる。
また、荒木は昨年11月に設立されたeスポーツ業界関係者や一般プレイヤーが参加するオンラインコミュニティ「Esportsの会」の共同主宰者の1人でもある。5000人超のコミュニティ運営者として、ユーザーや業界関係者とのつながりも強い。「eスポーツの会」の取り組みについては、以前Forbes JAPANでも紹介している。
今後の意気込みについて荒木は、「イーモードを通じて一般ゲーマーの間で気軽に誰かと対戦・協力する機会が増えれば、国内のプロシーンのレベルが高まり、業界全体の繁栄につながるはず。日本のゲーマーが世界レベルへとステップアップする仕組みをつくりたいです」と語った。
NOWの梶谷亮介は今回の投資について、「クロスシェアは、日本でも動き始めたeスポーツ業界の若手のホープだと思っています。10代のチームとは思えない思考の深さと丁寧さ、そして、何よりセンスの良さと地頭の良さを、日々のコミュニケーションを通じて感じさせてくれます。今後の飛躍を期待しています」とコメントしている。