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I write about management in its many forms.

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私はハーバード・ビジネス・レビュー誌がマネジメントのコツを毎日紹介する記事を愛読している。実社会で使える実用的な内容になっているからだ。最近、過去の記事を読み返していた時、ある短い記事に目が留まった。それは、シンプルさの利点について書かれたものだった。

記事は『シンプルにしておく(Keep it Simple)』というタイトルで、以下のような内容だった。

「リーダーたちはどの世代であっても、新たなリーダーシップモデルを必要とするような一連の新課題に自分たちが直面していると考えている。しかし、優秀なマネジャーであることは、複雑怪奇なメソッドをマスターすることではない。むしろ、シンプルさを保ち、古くから存在し、効果が実証され、当たり前にさえ思える考え方に従うことが重要だ。良きリーダーの資質は、昔も今も変わらない。有能で、思いやりがあり、善意を持つこと。新たに登場したマネジメント方法と引き換えにこの従来モデルを捨てる前に、その新たなメソッドを注意深くみてみよう。実は、同じメッセージが違う入れ物に入れられただけであることもよくある」

核にある基本

驚くべきことではないが、人は自分の考え方に多少なりとも似たものを好む傾向にある。私はかなり以前から、優れたマネジメントは多くの場合シンプルで常識的なものであるが、常識だからといって一般に実践されているわけではないと説いてきた。

だからといって、良きマネジャーは自分のビジネスに対する深い理解を持つべきでないとか、しっかりとした計量的手法を使いこなせなくてもいいとか、イノベーションに対してオープンであるべきではないと言いたいわけではない。良きマネジャーは間違いなく、これらの要素を持っているべきだ。

しかし私は同時に、優れたマネジメントの核心には、とてもシンプルな基本があるとも言いたい。部下の理解に時間を割き、部下のために思慮深く論理的な目標を設定する。そしてその目標を管理し、部下に対して目標達成への責任を持たせる。常にコミュニケーションの回線をオープンにしておき、部下のモチベーションと能力開発のために十分な時間を取るべきだ。さらに、必要な時は厳しい決断を躊躇なく下せねばならない。

これらはいずれも、非常に複雑なものなどではなく、とてもシンプルだ。しかし前段落で挙げた全ての事柄をこつこつと実施すれば、あなたは上司として成功を収められるだろう。

編集=遠藤宗生

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