マネジメント会社IMGにテニスと大坂と錦織が果たす役割

大阪なおみ(Photo by Marek Janikowski/Icon Sport via Getty Images)


大坂の潜在力への期待

セリーナとビーナスのウィリアムズ姉妹は年齢が40歳に近づき、シャラポワは負傷による大会の欠場が続いている。女子テニス界は、新しいスターを求めていた。大坂はまさにそうした中で、成功を収めたと言える。
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昨年の全米オープンでの躍進と勝利は、大坂を瞬く間にスーパースターにした。グランドスラムでの2勝目を果たした彼女の力に、上限はない。

日本で生まれ、ハイチ人の父と日本人の母を持つ大坂は、グランドスラムを制した最初の日本人選手だ。また、世界ランキングで1位になった初のアジア人選手でもある。多文化のバックグラウンドを持つこと、愛嬌のある人柄、そして無限の可能性が、彼女をマーケティング担当者らにとっての垂涎の的にしている。

大坂はグランドスラム制覇以降、全日本空輸、プロクター&ギャンブル、日産、資生堂など数多くの企業とのスポンサー契約を結んだ。また、日清食品とは契約を更新。近くアパレル・ブランドと新たな契約を結ぶ予定だ。
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来年の東京五輪の開幕までに、世界で最も稼ぐ女性アスリートになっている可能性もある。アイゼンバッドは、「この地域との関係は非常に重要だ」と述べている。

中国人選手への注目

IMGは、李の活躍に刺激を受けてテニスを始めた多くの若い中国人プレーヤーにも注目し、今後の計画を立てている。2017年にはバージニア大学でテニス選手として活躍したリー・シーを、中国で活動するフルタイムの代理人として初めて採用。

アイゼンバッドは、中国で育ち、テニス選手としての経験があり、そのシステムを理解していると同時に、米国で教育を受けた人を迎えることが重要だったと話す。IMGはすでに、ワン・シユやウー・イービンなど、能力のある10代の中国と台湾出身の複数の選手らと契約している。

編集=木内涼子

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