ビジネス

2019.03.20

故カール・ラガーフェルド、シャネルを「1兆1000億円帝国」に再興した3つの黄金施策

カール・ラガーフェルド



(c)Stephane Cardinale-Corbis Corbis- Getty images

初めての財務情報開示で売上高「1兆1000億円」

創業から108年経った2018年6月、シャネルは初めて財務情報を開示した。前年度のメゾンの売上高は83億ユーロ(約1兆1000億円)。これはエルメスとグッチをしのぎ、ルイ・ヴィトンの90億ユーロにも迫る数字だった。

公式のオンラインブティックを持たないのにこの数字を上げられていることは、誇っていいだろう。アジア太平洋地域などの高級品嗜好の顧客たちには、公式ECサイトがあれば、と思う向きもあるだろうが、実はそういった彼らの作る売上も、全体のわずか3.75%にすぎないのだ。

メゾンのオーナー、ヴェルテメール兄弟の資産はフランスの億万長者ランキングで6位、7位と言われていたが、今回のシャネルの財務開示を見れば、それを上回る個人資産があることも推定できる。

シャネルの次の大きな挑戦?

……それは、ラガーフェルドが残した芸術的遺産を引き継ぐ人物、すなわち「この偉大なカリスマの後継者を見つけること」以外にはないだろう。

原文

文=Chloé Pulvirenti 翻訳=竹若理衣 編集=石井節子 写真提供=Forbes France

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