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I write about Uber, the sharing economy and startups.

Makushin Alexey / Shutterstock.com

旅客機版のウーバーとして注目を集めるのが、USA Todayとグルーポンで役員を務めたRudd Davisが立ち上げた「BlackBird」だ。

「贅沢な空の旅をしたい人は、このサービスを選ぶべきではない。BlackBirdが用意する飛行機に豪華なソファは置いていない」とDavisはフォーブスの取材に応えた。

Davisはプライベート旅客機と、パイロットや旅行客をつなぐプラットフォームのBlackBirdを3年前に設立した。顧客は既に飛行ルートが決められた航空機の座席を予約することも可能だし、飛行機をチャーターしてBlackBirdの認定パイロットに操縦を依頼することも出来る。

BlackBirdは3月12日、1000万ドル(約11億円)をシリコンバレーのベンチャーキャピタル、NEAから調達したとアナウンスした。NEAのパートナーでエアビーアンドビーの元取締役のJonathan Goldenが、BlackBirdの取締役に就任する。

10年ほど前までは、個人が運転手を雇うことはリッチな人々の特権だと考えられていた。しかし、今ではライドシェアサービスを通じて、一般人が運転手を雇うのが普通になった。初期のエアビーアンドビーやリフトの成長を見届けたGoldenは、BlackBirdが航空機のシェアリング市場で同様な成功を再現すると考えている。

「こんな事業が成り立つのか疑問に思う人も多いだろう。しかし、人々の想像を上回る需要がここには存在する」とGoldenは話す。

BlackBirdがまず直面する課題は、一般の人に手が届くレベルに価格を引き下げることだ。オークランドからラスベガスまでの最低価格は99ドルだが、チャーター便に座席を確保する場合は1100ドルを上回る。

さらに大きな課題となるのが、飛行機や登録パイロットを十分確保することだ。ウーバーやエアビーアンドビーの場合は一般の人が保有する車や部屋を活用したが、自家用機を保有する人口は限られる。

BlackBirdは現段階では、運用する航空機の大半をJetSuiteXなどのネットワークから調達している。また、米国では飛行機のパイロットが不足しており、自社でトレーニングを行うとしたらそのためのコストも発生する。

また、法規制の壁に直面したことも、Davisがこの事業モデルを具体化するまでに3年を要した理由の一つだ。2015年に米連邦航空局(FAA)は、飛行機の相乗りサービスを提供するスタートアップのAirPoolerやFlytenowへの営業許可を拒絶した。Flytenowはその後、この件を法廷で争ったが彼らの言い分は聞き入れられず、事業を閉鎖した。

BlackBirdは乗客とパイロットと航空機を組み合わせた、チャーター型のサービスとしての位置づけで、法的問題を回避している。

「まず大事なのは誰もが利用可能な価格にし、顧客にサービスを利用してもらうことだ。さらに、需要に応える便数の確保も重要だ」とDavisは述べた。今回調達した1000万ドルの資金で、BlackBirdはその試みを前進させていく。

翻訳・編集=上田裕資

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