著名なゴルフコース建築家の設計で生まれ変わった、150年の伝統リンクス

ロイヤル・リバプール・ゴルフクラブ


ドナルド・スティールはその設計にあたって、リンクスの中でもとりわけフラットな自然を生かし、人によっては物足りなさを感じたかもしれないこのゴルフコースへ、素晴らしいタッチのグリーンとトリッキーで攻略の難しいバンカーを設置した。

そこに、元々ありとあらゆる方向から吹いていたこの地の特徴といってもいい強い風が組み合わさった結果、ロイヤル・リバプールは最も難しくチャレンジングで、魅力的なコースへと変貌を遂げている。



2006年に新生ロイヤル・リバプールで開催された全英オープン。この地ならではの、ありとあらゆる方向から吹きつける風を物ともせずに優勝を飾ったのは、全盛期のタイガー・ウッズである。

このときには大観衆が押し寄せ、当時としては全英オープン史上最多の23万人もの観客が大会に訪れた。この大成功によって大会開催地のローテーションへと復帰したロイヤル・リバプールでは、2014年にも全英オープンが開催。

そのときにはローリー・マキロイが最終日の激戦の中でリッキー・ファウラーとセルヒオ・ガルシアを2打差で制し、史上3番目の年少記録となる25歳で全英オープン初制覇を果たした。


こいずみ・やすろう◎FiNC 代表取締役CSO/CFO。東京大学経済学部卒。日本興業銀行、ゴールドマン・サックスで計28年活躍。現役中から、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢・発起人、TABLE FOR TWO Internationalのアドバイザーなど社会貢献活動にも参加。お金のデザイン社外取締役、WHILL、FC今治のアドバイザー。

文=小泉泰郎

この記事は 「Forbes JAPAN ニッポンが誇る小さな大企業」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

タグ:

連載

元GSバンカー、世界のゴルフ場を行く

ForbesBrandVoice

人気記事