Canvas Venturesはウェディングギフトのスタートアップ企業Zolaや、物流関連のスタートアップTransfixの初期出資元として有名だ。
「これまでの経験を活かし、アーリーステージへの投資で偉大な成果をあげたい。Canvas Venturesには起業家たちの側に立って、将来のビジョンを提示できるパートナーたちが集まっている」とGhaffaryはフォーブスの取材に応えた。
Ghaffaryは2017年8月にYelpが、Eat24をGrubhubに売却した後に、わずかな期間ではあるがベンチャーキャピタルのSocial Capitalにも参画していた。
Canvas Venturesのゼネラル・パートナーを務めるRebecca Lynnは、Ghaffaryと長年の友人で、以前から彼を会社に迎え入れることを望んでいたという。2013年に創業のCanvasにGhaffaryは4番目のパートナーとして参加する。Canvas Venturesは現在、2回目に組成したファンドで調達した3億ドルを、有望なスタートアップに投資しようとしている。
Ghaffaryは今後、彼が豊富な知見を持つ、コンシューマーテックやマーケットプレイス領域への投資に注力していく方針だ。多くの投資家らは、ウェアラブルやAR(拡張現実)、VR(仮想現実)がスマホの次の流れを生み出すことに期待しているが、彼のアプローチは異なるという。
Ghaffaryが注目を注ぐのはウーバーやエアビーアンドビー、ピンタレストといった大手企業の出身者らが今後、立ち上げることになる企業だという。これらの企業は、間もなくIPOを実施する予定だ。
彼はIPOを果たした企業からスピンオフする人材に興味を持っており、既にスクエア出身の起業家にも投資を行っている。
「サンフランシスコでは、コンシューマーテック企業のIPOの波が訪れようとしている。ウーバーやリフトが上場を果たせば、優秀なエンジニア人材の流動性が高まる。テック業界の次世代を創る、起業家たちに投資していきたい」とGhaffaryは話した。