グーグルは2月中旬に、GDCの会場で同社が開催するイベントの招待状を関係者向けに発送していた。しかし、そこに記されていたのは3月19日の午前10時という日時のみであり、詳細は謎に包まれている。
関係者の間では、グーグルがゲームのストリーミングサービスを立ち上げ、専用のコンソールマシンを発表するとの憶測も広まっている。グーグルはゲーム市場に本格参入し、ソニーやマイクロソフト、任天堂らと覇権を争うことになるのかもしれない。
テック系ニュースに関心を払っている人であれば、昨年10月にグーグルが、ChromeブラウザでRPGゲーム「アサシンクリード」をプレイする「Project Stream」のベータテストを実施したことを覚えているだろう。Project Streamではゲーマーたちが、ゲームをインストールせず、クラウドからストリーミング配信されるゲームをChromeブラウザでプレイした。
また、先日公開された特許資料においても、グーグルがゲーム市場参入に意欲を燃やしていることが明らかになった。同社は「NOTIFICATIONS ON GAME CONTROLLER」と題された特許を昨年10月に米国特許商標庁(USPTO)に提出し、1月31日にその詳細が公開された。
資料にはXbox OneやPlayStation 4のコントローラーに類似したデバイスが描かれており、Dパッド的な入力デバイスやマイクや複数のボタンを備えている。このコントローラーは通信機能を持ち、ホストデバイスとの間で信号を送受信できる。ホストデバイスにはローカルのストレージや、ネットワーク接続機能も備えられている。
ツイッター上ではこのコントローラーのレンダリング画像も公開されたが、不格好な外見が議論を呼ぶことになった。
グーグルが果たして本当に、独自のゲームコンソールを発表するかどうかは現時点では不明だ。しかし、クオリティの高いゲームのストリーミングサービスは、エヌビディアのSHIELD TVなどのアンドロイドTVデバイスで、既に利用可能になっている。グーグルがChromecastデバイスにアップデートを加えることで、ゲーム分野に進出することも想定できる。
3月19日に正式発表される、グーグルの新たな試みを楽しみに待ちたい。