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睡眠を通じてビジネスパーソン、そして社会を支えるO: 。しかし、まだ先がある。谷本が最終的に目指すのは、なんと宇宙でも通用する体調管理なのだという。
「無人島での生活で実感したのは、『自分の中にある時間軸(体内時計)』と『現実の生活時間』の両方をきちんと意識しながら暮らすのは、現代人にはとても難しいということです。
自分にとって最適な体内時計と、社会から要請される時間とのコントロールは、複業を始めとした働き方改革でも注目されていますが、将来的にはより大きな人類の課題になります。なぜなら、宇宙に進出したらいま使用している『地球の時間』はそのまま使えなくなるからです。例えば火星と地球は自転周期が異なり、1日の長さも違います。
地球用に体内時計や生活リズムがセットされている地球人にとって、宇宙生活は『1日の時間の感じ方』が変わります。なので、体内時計の管理は、人類の宇宙進出の際にも欠かせないんです。
だから、宇宙時代にも適応できる人を生み出す『体内時計管理を中心とした宇宙医学』のベースを生み出すことが私の目標の1つですね」