サイバー犯罪者を自動的に遮断
Chronicleによると、Backstoryの速度は通常のグーグル検索と同等で、他の製品よりも格段に速いという。他の製品が1時間以上かかるところ、Backstoryは1秒以内に結果を表示することができるという。
筆者がデモを見たところ、インタラクティブなグラフやタイムラインが表示されるなど、インターフェースはグーグル・アナリティクスのようで、初心者が扱いやすい点でも似ている。
Chronicleは、政府機関からテック系企業やセキュリティ企業まで、既に多くの顧客を抱えている。同社は、近日開催されるRSAカンファレンスで、トラック製造のPACCARやエネルギーインフラ大手のQuanta Services、保険スタートアップのOscar Healthなど、Backstory導入企業の事例を紹介する予定だ。
Gillettは、競合企業の名前を挙げなかったが、SplunkやRSAなど、ビッグデータ・セキュリティ業界のリーダーがライバルになると思われる。Chronicleはアグレッシブな価格戦略を展開しており、他社のように料金をデータ量にリンクさせるのではなく、企業の規模に応じて価格を設定するという。
Chronicleは、将来的に豊富なデータ量を武器に、ユーザーに代わってセキュリティ対策を自動的に実行する予定だ。今後、ロシアのスパイやサイバー犯罪者が企業のネットワークに侵入してデータを盗もうとした場合、IT部門が行動を起こす前にChronicleが彼らを遮断してくれるようになるかもしれない。