2割の部下に8割の時間を割く管理職

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・扱いの難しい部下を「昇進か解雇か」の意識を持って管理しているか?

私がマネジメントのキャリアを始めた頃、古い考えを持った副社長の下で働いていた。この副社長は、従業員の大半は怠け者であり、管理職の大半は部下に甘過ぎるとかたくなに信じ、従業員の少なくとも一部について「アップオアアウト(昇進か解雇か)」のスタンスで対処しなければいけないと考えていた。

私たちはそんな副社長を恐れ、嫌い、そして彼女から多くを学んだ。「アップオアアウト」の方針に従い、私たちは一定数の従業員について、パフォーマンスを上げさせるか、組織から追い出すかの選択を迫られた。これは厳しいやり方だったが、私はその後、彼女が教えてくれたものには大きな価値があると思うようになった。

自己満足と受動性は、効果的なマネジメントの敵になる。平凡な従業員に甘んじることは、抵抗が最も少なく、簡単な道だ。一方で、従業員のパフォーマンスを上げるのは、難しいが重要な仕事だ。それが実現できなければ、平均的な従業員に対して必要以上の時間を割き、非生産的に同じ畑を何度も耕すこととなる。同じパターンが繰り返され、同じ状況がだらだらと続く。フラストレーションの溜まる状況にいつまでも留まるべきではない。

・結論

マルチタスクを行う多忙な管理職にとって、最も貴重なものは時間だ。自分が「20対80」の状態にあるのであれば、その80%が自分や組織のためにしっかりと仕事をしているかを確かめた方が良いだろう。

編集=遠藤宗生

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