2017年1月に自動車ブランドのMINIが開設したA/D/Oは、2000平方メートル以上の空間にデザイナーや起業家など、クリエイティブな人々が集まるコワーキングスペースを備えた複合施設だ。
A/D/OのマネージングディレクターのNate Pinsleyは先日、上海で開催されたデザインフェアで、今後のプランを明らかにした。
「デザインとテクノロジーについての会話をグローバルに広げるために、上海に第2の拠点を開設することにした」とPinsleyは述べた。「ブルックリンでのプロジェクトは既に成功を収めているが、今後は世界に我々の試みを広げていきたい」
上海の拠点は市の中心部の静安区に置かれることになる。「上海の施設は単なるブルックリンのコピーではなく、この町独自のムードを持つスペシャルな空間になる」とPinsleyは話した。
A/D/Oの名前の由来は、1959年に最初のMINIを設計したデザイナーの、アレック・イシゴニスが仕事場にしていたデザインオフィス「Amalgamated Drawing Office」の頭文字から来ている。MINIは現在、BMW傘下のブランドとなっている。
中国においてもシェアオフィスがブームとなる中で、A/D/Oは上海でクリエイティブ志向なワークスペースとして存在感を打ち出そうとしている。中国ではWeWorkやuCommuneなどのコワーキングスペースも、注目を集めている。