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2019.03.15

数百年と変わらぬ「鍵」を変える。ヒトはより自由に、より創造的になれる

「僕、人間的で善良な人と働きたいんですよ」。そうおもむろに語ったのは、株式会社ビットキーの共同創業者であり代表取締役CEOの江尻祐樹だ。

「性善説じゃないけど、オープンでフェアで、本当にいいことをやっている人間がお互いに評価して称え合うというのが善良だと思うんです。つまり、相手に何かしらの価値を提供できる人間。反対に、自分のことしか考えていなかったり裏でコソコソ言っているのは邪悪。一緒に働いていて気持ちよくない」

人間関係のベースであるにもかかわらず、ビジネスにおいては優先度が下がりがちの概念に、江尻は正面から向き合う。この概念は会社の人事、社内制度といった様々な場面における基盤となっている。

続けて、江尻はこう述べた。「僕は、自分の中から物事への興味関心がなくなったら一番絶望する。だから常に何か考えているんだと思うんです」。

哲学や社会人類学、量子力学などあらゆる分野の知識をもとに物事をカテゴライズし、価値観を磨き上げ続けている江尻だからこそ、「性善説」や「人間がより人間らしく」というテーマを自然に取り入れ、社内へ浸透させているのだろう。

そんな純粋な探究心を持ちながら、シードラウンドで3.4億円を調達する注目企業のCEOとなった彼が今、情熱を注いでいるのはブロックチェーンの“その先”を行く次世代ID「ビットキー」の企画・開発・運用。そして同技術を用いたプラットフォームづくりで、その皮切りにビットキーを搭載したスマートロックの提供を直近で開始予定だ。

彼の見据える理想が叶うとどうなるか。まず目の前の生活では、シェアリングエコノミーサービスの利用において必ず発生する「鍵、権利の受け渡し」や宅配物の受け取りを筆頭に、ユーザーの生活を縛るあらゆるものを解放、私たちの自由な時間が創造されるのだ。

世界はビットキーによってデジタルとリアルがシームレスに繋がるようになる。そして、我々はきっと彼のことをこう呼ぶだろう。

「デジタルとリアルをつなぐ、本当の先駆者」と。

仕事終わり、NYの火鍋屋で決めた仲間との起業

サービス名にもなっているビットキーという会社だが創業は2018年8月。前職のワークスアプリケーションズで働いていたときにこの事業、いや未来について考えていた。共同創業メンバーの福澤匡規と寳槻(ほうつき)昌則は、そのときの同僚であり友人だ。

当時、江尻が仕事の傍らで夢中になっていたのが、休日に旧知のエンジニアを集めて行なう先端テクノロジー研究だ。例えば、2012年にはディープラーニングや自然言語処理。まだ当時、オープンソースもほとんどないような技術を用いてキュレーションアプリを創り、日本一の精度を出すまでになっていた……。誰のためでもなく、自身とエンジニアたちの興味関心を追求するため精力的に取り組んだ。このような研究はその後も続いていた。

2017年、江尻はある技術に夢中になる。ブロックチェーンだった。技術的に何が面白いのか、実用性はあるのか。エンジニアを10-15名ほど集めて研究を開始した。イーサリアムをコピーしてきて、オリジナルで動かしてみたり、いくつかのブロックチェーンを実際に触ってみてコードを書いてみたり。試行錯誤をくり返すうちに、長所と短所、それぞれが見えてきた。

ある日、寳槻と出張でニューヨークを訪れた江尻。その日の仕事を終え、ダウンタウンの中華街にある火鍋屋で食事をしていた。他愛もない話で盛り上がるなか、いつしか話題はブロックチェーンに。

あの時、頭の中でバラバラだったパズルのピースが一つひとつ組み合わさっていくようだったと江尻は振り返る。寳槻との会話の末に、最終的に浮かび上がってきたアイデアとビジョン。それこそがカギだった。

「ビットキーの仕組みはそのときに着想したんです。で、日本に帰ってきてすぐ福澤くんに声をかけました。この2人とは仕事仲間としてだけでなく、友人としても信頼関係を築いていたので。事業をやるのなら、絶対に彼らが欲しかった」


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